山行日 | 2021年12月11日(土)〜12日(日) |
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山名・山域・県名 | 頂山、八鬼山:三重県 |
目的 | 個人山行 |
形態 | 1泊2日 |
コース |
【11日】 【12日】 |
メンバー | O西、O濱、H田、M岡、A田 |
天気 | 晴れ |
交通手段 | 車 |
装備 | 日帰り基本装備 |
入浴 | 夢古道の湯 |
●所感 Day1 頂山→ハカリカケ岩→オハイ
山行のスタートは思わぬことから始まった。種明かしを先にすると、自然災害の影響で登山道が付け替えられていたが、それに気がつかずに旧登山道から山に入ったことで事件が起こる。同じような人たちがたくさんいるのでしょう。あちこちにある踏み跡、方々にあるリボン。地形図を見ながら、こっちのはず!これは違う!などをメンバーで話し合いながら、行くべき方向を手繰り寄せていく。100mあげるのに1時間を使い山の低いところを彷徨う。
といっても、大筋では間違いなく歩けたようで、やがて登山道に合流するが、そこに待ち受けていたのは万里の長城といったらかなり大袈裟であるが、立派な石垣でできた古い堀を発見!よく見ると相当長い。当地は歴史でも有名な熊野水軍の主力勢力、九鬼水軍があるので、「きっと水軍のアジト跡だ!」とロマンたっぷりな推測をみんなで立てたが、下山後に判明した事実は、単なるイノシシ除けの石垣!、とはいえ、動物からの被害から里を守るためにかなりの労力を使ってるぞ!なんだか凄い。
さて、山旅は続く。頂山の山頂をそこそこにして、次のポイントであるハカリカケ岩へ急ぐ。なぜ急ぐか?それは今回のクライマックスのため。理由は後ほど。
ハカリカケ岩は、眺望が素晴らしく熊野灘を一望できる気持ちいい場所。少し食べ物を補充しながらも、やはり先を急ぐ。それは、リアス式海岸の海辺オハイに午前中に着きたいため。オハイへ向かう最後の分岐へ進み残り15分のところまでやってきた!時間はある!天気は最高。ぼくの心の中は、今日はかなりいいはず。海に流れ込む沢筋を降りていく、磯の香りが強くなる、いよいよオハイが近い。山の中から海に飛び出し突然現れるオハイ!そこは想像をはるかに超えたところであった。写真と実物は違うよねといわれるが、ここまで違うのか!目の当たりにしているオハイに感動。エメラルドの海と海洋侵食が織りなすその場所をどう表現すべきか。私の作文能力を超えていることは間違えない。太陽光が差す方向の関係でこだわった午前中着も無事に達成!お天道様にも恵まれ最高のオハイだった。
【下記は山行記録動画】
http://kyoto-zenith.club/blog/7599.html
●所感 Day2 八鬼山 熊野古道伊勢路、難所超え
Day1の山旅が絶景だとすると、Day2は歴史である。紀州藩の開拓による石畳みを基調?としたその道は、往年の時間を経て、コケに覆われた緑の路。滑ることに注意を払いながら急勾配を上げていく。ルートのところどころで、昔は茶屋であった場所、寺であった場所、町石、など、いにしえを感じながら山を歩く。八鬼山山頂は展望がないが、その近くの広場からは、熊野灘が見える。昨日登った頂山も眼下に見え、昨日と今日を感じる。下山後に熊野古道センターに立ち寄り、この土地の歴史を学び、山旅と擦り合わせてみる。なんだかいい時間だ。
2日間、楽しい山行ができました。ご一緒いただいたメンバーの皆様に感謝します。泊地での自炊のご協力もありがとうございました。
●南紀な山旅コンセプト
南紀な山旅は、今回で2回目となります。京都からは遠い紀州南紀、偶然にもこの地に私の生家が今もあり、そこを拠点に山行をしています。雨の多いこの地は、豊かな植生を育み緑濃い。また、海が近いことから海をテーマにした山行、熊野古道に代表されるヒストリカルな山行など、今後も時々計画して楽しみたいと考えています。ご興味ある方は、A田までコンタクトください。次はいつ頃、どんなことをしょうかな、、、。

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