山 行 日 2025年5月3日(土)〜5日(月)
山名・山域
・県名
春合宿:鈴鹿セブンマウンテン(藤原岳、竜ヶ岳、釈迦ヶ岳、雨乞岳、御在所岳、鎌ヶ岳、入道ヶ岳)
目  的 ・ ロングトレイルの魅力を体感する
・ チームでの達成を通して参加者同士の絆を深める
・ ツエルト泊や縦走に必要なスキルを身につける
形       態 ツエルト泊縦走
コ ー ス 【3日】
大貝戸4:30〜藤原岳8:00〜多志田山9:20〜治田峠10:48〜銚子岳11:55〜竜ヶ岳14:20〜石榑峠16:30
【4日】
石榑峠4:30〜三池岳6:57〜釈迦ヶ岳9:30〜猫岳10:22〜ハト峰11:42〜金山12:43〜根の平峠14:06〜コクイ谷出合15:12〜テント場16:50
【5日】
テント場3:30〜杉峠4:16〜雨乞岳4:55〜東雨乞岳5:12〜クラ谷分岐6:44〜沢谷峠7:09〜御在所岳8:14〜武平峠〜鎌ヶ岳11:22〜水沢岳(宮越岳)13:46〜入道ヶ岳16:27〜椿大神社18:48
メンバー 8人
天     気 晴れ
交通手段
装     備 ツエルト泊基本装備
入     浴 アクアイグニス

今回の春合宿はロングトレイルの醍醐味を知ってもらいたくて、そのために必要な荷物の軽量化、歩ききる体力作り、行動食を考えたり当日までも課題に向き合っての挑戦的な合宿となりました。募集してもすぐに参加の連絡がなく、後で参加者に聞くと不安が大きく自分には無理では?と迷ってなかなか参加が決められなかったようです。でもまだ当日まで時間があるからできることをして不安を減らして、わくわくの方を大きくして参加しようと挑戦を後押ししました。そこで集まったメンバーは9人です。ツエルト泊が初めての人もいてツエルトを張る事前練習と持ち物確認、そして悪天候時の対策も共有しました。そして早く張って試してみたいなという気持ちになりました。

前夜22時に縦走ゴールとなる椿大神社の登山者用駐車場に車3台で集合して、1台で藤原岳登山口駐車場に移動して休憩所で仮眠しました。

1日目(藤原岳〜竜ヶ岳)

4時半に藤原岳山頂に向かって3日間の縦走開始です。夜は星も出ていて快晴の朝です。1座めの藤原岳到着!藤原岳からの急斜面の下りが前日の雨でぬかるんでいて滑り苦労しましたが、なんとか安全に通過でき多志田山に到着!振り返ると藤原岳が見えて素晴らしい新緑が広がっています。銚子岳にも立ち寄り2座めの竜ヶ岳に到着!明日行く釈迦ヶ岳が見えています。1日め宿泊地石榑峠はバイオトイレがあり、水も汲めるので他にもたくさんの人で賑わっていました。朝方雨予報だったので緊急時に備えてタープも張りました。ツエルト練習の甲斐あってツエルトが並びました。そして夕飯の支度をしてみんなでいただきました。軽量化のためにお湯で作れるアルファ米メニューなんですが桃と生ハムのオードブルの前菜があり一気にテンションが上がりました。ツエルト泊は思った以上に中は暖かくて撤収も簡単。天候次第でツエルト泊もいいなという感想です。背の高い人は中での作業は苦労したようで2人用ならもう少し快適だと思います。

2日目(釈迦ヶ岳)

4時半スタートしました。小雨がぱらついていましたがカッパを着るほどでなく、しかしガスっていて視界は残念ながら三池岳山頂は真っ白でした。予定時刻より遅れがちだったのでメリハリをつけて歩きましょうとリーダーからメンバーに伝えてセブン制覇に向けて気持ちを一つにしました。目標達成のために荷物の分散もしました。みんなでゴールまで歩くという目的のためにはどうするといいのか、みんなで話し合って絆が深まっていくのを感じました。釈迦ヶ岳手前で晴れ間が出てきて2座め登頂!猫岳、ハト峰、金山を通過して行きましたが、1人のメンバーが思うようにペースが上がらず2名が翌朝千種街道を通って下山することになりました。2泊めの宿泊地は予定していた鉱山跡より手前の少し斜面でしたが明るい尾根に張りました。

3日目(雨乞岳〜御在所岳〜鎌ヶ岳〜入道ヶ岳)

3時半暗い中6人で出発しました。いきなり渡渉があったり道探ししながら進んだりと少し手こずりました。杉峠から雨乞岳に登って行くと少しずつ白んできて山のシルエットが浮かんできました。そして3座めの雨乞岳登頂!東雨乞岳に向かう途中で真っ赤な太陽が雲の間から昇ってきて、ササ原の山上歩きは素敵でした。クラ谷道を通って5座めの御在所岳に到着!アカヤシオが咲き始めていて山肌をピンクに彩っていました。楽しみにしていた炭酸ジュースに英気をもらい鎌ヶ岳に足を進めます。かっこいい鎌ヶ岳に向かっていくこれまた素敵な岩場のコースです。武平峠に着き、頑張って登り6座めの鎌ヶ岳登頂!残すは入道ヶ岳!と気持ちは先が見えたなとホッとしたはずなのにそこからが長い!道が荒れている所が多く、アップダウンを繰り返し簡単にゴールさせてくれませんでした。しかしイワクラ尾根に咲くイワカガミが目を楽しませてくれゴールへと一歩一歩進みます。3日間歩き通して疲れた足、みんな痛い所が出始め疲労もピークです。そして遂に入道ヶ岳の大きな鳥居が目に入りました。青空に映える白い鳥居が一際美しく見えます。6人が歩き通せた喜びに浸りました。井戸谷コースで椿大神社に下山しました。

今回鈴鹿の縦走コース、バリエーションに富んでいました。ササ原を抜け、アセビの道を通り、美しい渓流を眺めての渡渉あり、手足を使う岩場あり、新緑の美しい木々の道、鈴鹿の上高地と言われる美しい自然空間、昔の人が通った千種街道、春のかわいい野の花、石楠花、アカヤシオ、シロヤシオが縦走の足取りを軽くしてくれました。直前に参加できなくなったメンバー、途中で下山したメンバーの思いをつなぎワンチームだったからこそ達成できた今回の縦走となりました。歩いた稜線が遠くに見えて自分の足でここまで来たんだと感慨深くなりました。この達成感がいいんだと思います。次のチャレンジにつながる合宿となればうれしいです。








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