赤坂谷〜ツメカリ谷

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山行日 2024年8月24日(土)
山名・山域
・県名
鈴鹿、愛知川水系 神崎川赤坂谷〜ツメカリ、滋賀県
目  的 8月定例山行
形  態 日帰り沢登り山行
コース 神崎橋‐神崎川赤坂谷出合 – ツメカリ谷‐神崎川ツメカリ谷出 – 神崎橋
メンバー 7人
天  気 晴れのち曇り
交通手段
装  備 日帰り沢登り装備
入  浴 有り
 
 

人気の沢である、鈴鹿の赤坂谷(沢登り)〜ツメカリ谷(沢下り)を周回しました。

今回が沢登りデビューという方が2名も参加してくださり、嬉しい定例山行となりました。

 

前回、同じコースを初トライした際には所要時間が11時間以上掛かった。計画コースにはエスケープ道が無く、日没前に下山する為にはテンポ良く効率的に進む必要がある。行程距離の長さに加えて、泳ぎを多用する事もあり、沢の水量や天候条件にもよるが、比較的体力を要する印象を持っての実行となりました。加えて、台風10号接近の影響で雷雨を伴う雲が湧き立ちやすくなっている。天気予報では午後から雷雨。行程終盤には神崎川本流の渡渉が待ち受けている。豪雨による急激な増水で神崎川本流の渡渉が困難となれば一大事である。増水を警戒して15時頃には神崎川本流の最後の渡渉を終える事を目標に計画を立てた。

沢登りデビューの2名にも、安全に楽しんでもらいたい。しかし、15時頃には遡行を終えたい。このバランスを取りながらのタイムマネジメントが肝となった。

 

早出早着!7時30分からのミーティングと装備のチェックを終えるや、早々に登山口駐車場を出発。細かい諸注意や質疑応答は入渓地点までの車道を歩きながら行うというタイパぶりで、15時遡行終了を目標にスタートした。

 

連日の猛暑日と比べると雲は多めたが、晴れ間もあり、最高気温36℃の沢日和となった。 

鈴鹿と比良の沢をよく比較して、双方共に違った味があり面白いと思うのだが、鈴鹿は渓相が明るい印象。今日も空が開けて白い岩肌が透明の水に輝いている。

 

長い車道歩きを終えて全身汗だく。「早く水に浸かりたい!」と全員ドボン!サウナの後の水風呂みたいに気持ちが良い。「やっぱり夏の低山は沢登りだな〜」と唸る。

 

間もなく、神崎川本流を渡渉して赤坂谷に入る。前回の11時間を要した時と比べると、随分水量が少なく遡行しやすい。沢登りデビューの2人は健脚ではあるが、それでも初めての沢登りとは思えないぐらい軽快に進む。頼もしい。

途中、滝を高巻きする場面では、もろく崩れやすい崖を登るが、迅速な初動で支点を掛けながら2名が先行し、トップロープで安全を確保しながら素早く突破した。岩が崩れ一瞬ヒヤリとしたがロープで確保していたので滑落の難を逃れた。赤坂谷を脱渓するポイントで、所要時間は前回比30分先行と、まずまず。ここで雲行きが怪しくなり雷の音が聞こえ始めた。

 

赤坂谷からツメカリ谷へは尾根を越える山歩きだが、前回の経験からルート迷いなくツメカリ谷に入渓出来た。ここで所要時間は前回比60分先行となった。先程までの雷の音は遠のき晴れ間が広がった。

ここからはツメカリ谷を下るので、沢下りの注意事項を確認して出発。タイムマネジメントにも目処がたち、天気予報も我々の都合の良い方に外れて一安心。気持ちにも余裕が出来た。

 

目標の15時に神崎川本流出会いに到着。今日の神崎川本流は水量が少なく、おとなしい印象。増水の警戒心が解かれ、全員安堵が広がる。達成感と安堵により、たちまち神崎川本流は癒しの空間となった。みんなでプカプカ浮きながら暫しクールダウン。

 

癒しの沢に未練タラタラで脱渓する。ここから車道まで斜面を登り1時間の車道歩きが待っているのだから未練が残るのも仕方ない。

17時20分に登山口駐車場に全員怪我なく無事到着した。

 

今回も沢登りを終えて清々しい気持ちになった。難所の滝では自分の膝を立てて自らが踏み台になりメンバーを越えさせて、先に越えたメンバーに腕を握って引き上げてもらう。大きな釜では泳ぎが達者なメンバーが先行して対岸に泳ぎきり、泳ぎが苦手なメンバーをお助けロープで引っ張って釜を渡したりと、終始メンバー全員が一丸となり協力し合って突破する山行スタイルゆえに、絆のようなものが深まるのだろうか。

今回、新たに2名の方が沢登りデビューをされました。これからも、安全性を高める努力をしながら、沢登りを続けたいと感じた定例山行でした。


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