山行日 | 2022年12月12日(月) |
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山名・山域・県名 | 頂山、オハイ |
目 的 | オハイブルーの海を見に行く |
形 態 | 日帰りハイク |
コ ー ス | 旧九鬼中学校舎前駐車地(8:35)→頂山登山口(8:41)→頂山(9:57)→はかりかけ岩(10:24)→古田キャンプ場(11:22)→大配(11:39~12:32)→殿浜(13:58)→旧九鬼中学校舎前駐車地(14:45) |
メンバー | 8人 |
天 気 | 晴れ |
交通手段 | 自動車 |
装 備 | 日帰り基本装備 |
入 浴 | 夢古道の湯 |
この日訪ねたのは尾鷲市の漁村、九鬼町。地元の方でも知る人ぞ知るスポットだったのが、近年地元有志により道が整備された影響もあり、すっかり知名度が増したというオハイ。 私も例に漏れず、存在を知った時から目に焼きついてしまったオハイブルー。今回念願叶ってようやく訪れる事が出来ました。 登山口近くに到着し、車を降りて先ず驚いたのがその暖かさ。さすがは温暖多雨な気候が特徴の尾鷲。太平洋沖合に流れる黒潮の影響で、年間を通じて暖かく湿った空気が流れ込み、一度降り始めると土砂降りなるという降水量の多さは『尾鷲の雨は下から降る』と表現される程だそう。 そんな雨が多いと言われている尾鷲ですが、この日は絵に描いたような快晴。暖かな気温と晴天の下、先ずは頂山を目指して原生林に向かって歩き出しました。途中昔の住居跡だろう立派な石垣が点在しており、その先には立派なシシ垣もあり、現役で使われている様子でした。 頂山頂上付近にはウバメガシが多く、あがりこ(木を根元近くから伐採した後に、新しい枝が出て育ったもの)になっており、個性豊かなカタチをしています。おそらく炭焼きの材料に使われた名残りなのだろうと先輩から教わりました。 オハイへ向かう手前に立ち寄ったハカリカケ岩からの眺望は、雲一つない晴天下に壮大な熊野灘のパノラマ。ますますオハイに期待が高まります。 最後のオハイまでの下りは小滝が連続し、沢はオハイ巨石の間を流れ、轟音をたてて海に流れ込んでいます。そんなドラマチックな光景を横目に見ながら、遂にオハイ到着です。 辿り着いたオハイはまさに息を呑む美しさ。巨大なエメラルドの宝石のような輝きに身も心も吸い込まれそう。また聳え立つ岸壁が、青の洞窟を彷彿とさせるオハイブルーを一層際立たせていました。 後で知りましたが、運が良ければウミガメが優雅に泳いでいる場面に出会える事もあるそうです。 暖かな陽の光の下、水平線まで続く澄み渡る青い海を満喫したがら至福のお昼休憩。これ以上にない贅沢なひと時を過ごせました。 しかしその絶景を思う存分楽しめたのは、楽しいメンバー達と共に分かち合えたからこそ。 今回のリーダーT脇さん、そしてご一緒してくれたメンバー全員に心から感謝です。
(S野)
今回は平日枠での定例企画。一年前から行ってみたかった大配(オハイ)を計画しました。美しいオハイブルーを見られるのは午前中との情報があるので、山科駅6時集合し車で尾鷲市へ向かう。旧九鬼中学校に駐車しスタートする。最初は谷筋を歩くが、光も入り明るい。両脇に見えてくる谷地形など、地形図と照らし合わせながら歩いた。
大配には予定通り午前中に着いたので、ここでたっぷりと休憩タイムを取り、絶景を堪能する。時々、海風があるけれど日差しは暖かく寒くない。40分間ほど大配を楽しんだ後、時間的に行けたら行こうと考えていた、殿浜にも立ち寄り、無事に下山。お風呂の後は干物屋さんへ寄りお土産も購入。
今回のルートは標識もあり最後まで歩きやすいルートだった。 どんな山歩きでも、途中でGPSは見ないほうが楽しいなあ、と個人的には感じている。①山行前に地形図から3Dに山域を想像してみる→②当日、最後まで地形図とコンパスで考えて歩く→③下山後に、当日にたくさん撮っている地形写真とGPS軌跡を見て、自分が感じていた地形と確認(答え合わせ)をする。という一連の時間が、とても楽しい。帰路につき、その日のGPS軌跡を見る時は、とてもワクワクする。ちゃんと予定通りに歩けていたかな?とか、現地で見た地形を思い出しながら、それを地形図に当てはめていくことは面白い。現地で、地形が難しくすごく考えた地点については特に面白く、印象に残る。難しいほど楽しかったりもする。自分の中で、地図読みは山歩きの大きな楽しみのひとつとなっている。
今年はゼニ-ツの先輩方と色々な山を一緒に歩いて、地図読みの楽しさを知ったとても充実した一年間となりました。感謝です。 今回、定例山行を計画したのは2回目でしたが、自身の反省点も踏まえて、また皆さんと楽しい時間を一緒になって、つくれたらなあ、と改めて思いました。
(T脇)