フォトロゲイニング

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実  施  日 2024年12月8日(日)
山名・山域・県名 大文字山・京都
目       的 読図技術の向上の為
形       態 フォトロゲイニング
コ  ー  ス 大文字山南斜面・御陵三山
メンバ ー プレイヤー16人(男性7人 女性9人) 他2人
天       気 曇りのち小雨
交通手段 車又は交通機関利用
装       備 日帰り基本装備、雨対策
参加者の感想
 
2024年12月8日大文字山南斜面フォトロゲに参加した。蹴上駅をスタートし13箇所のチェクポイントを通過してゴールは大文字山三角点。手渡された地形図には登山道は表示されておらず尾根、谷、稜線からルートを予測することになるが実際にそこに道があるとは限らない。でも道があることを願って前に進む。地形図と照らし合わせるが途中、現在地の把握ができず現在地を見失うことがあった。整地をしルート設定を間違った事に気づき後戻りすることも…。目の前に見える尾根、谷を見極めその尾根谷の最先端で周りを見ると、地形と地形図が一致して現在地を確認することができチェックポイントに到達。瓢箪のようにくびれの有る尾根、林道の為に途中で分断された尾根の先その形を確認して現在地を把握。それを繰り返し全てのチェックポイントを通過してゴールすることが出来た。先読み、ルート維持、現在地把握の繰り返しで進む道のりは楽しく宝探しのようだった。(参加者 女性)
 
4月から登山を始めゼニーツに7月に入会。その後湖南アルプス、尼ヶ岳他で数回読図山行を経験し、先輩方から優しく指導いただいた。今回はその経験を活かし、更なるスキルアップを目指しての初のフォトロゲイニングである。2週間前に企画リーダーから12問の課題(地形図)が出される。最初は尾根線、谷線、主稜線に色分けする課題。徐々に難易度が上がり、最後は分水嶺を明示し、水系毎にエリアを色分けするといった内容だ。この課題のおかげで、複雑な地形から山の骨格が浮かび上がり、その骨格から四方八方に伸びる尾根と谷の強弱、さらには水系や集水域が明確になり、結果として主要な登山道がどのようになっているか概ね類推できるようになる。これがしっかりとフォトロゲに活かされ、異なる尾根に存在するチェックポイント間をどのように効率よく進むべきか、ヒント(補助)ポイントも参考に企画リーダーの意図が浮かび上がる。さて、舞台は京都の大文字山。標高は466mで、京都盆地の東山三十六峰のひとつ如意ヶ岳の西に位置する。市街地からよく見え、お盆に迎えた精霊を再びあの世へ送り出すための伝統行事「五山送り火」の山として有名だ。3〜4名1チームとなり、蹴上駅と御陵駅に分散し、様々な尾根やコル、ピークに存在する特徴ある岩、木、石柱などの13箇所のチェックポイントを経て大文字山頂上を目指す。このチェックポイントが簡単に見つからない場所にあるために、参加メンバーの探究心をくすぐり、その後見つけた時の喜びが増すことになる。企画リーダーの方々の配慮にて熟練度によりバランスよくチーム分けがなされ、初心者の私は前会長のチームとなった。京都に馴染みが薄い私のためにスタート直後に『ねじりまんぽ』に立ち寄っていただき、構造に関する話やインクラインに関して説明いただいた。いよいよスタート。最初のチェックポイントは楽々通過。しかしその後が大変だった。初めは地形図の距離感が掴めず、大事な分岐点を見落として通りすぎてしまったり。その都度呼び止めて頂き整置をして現在地をしっかり確認した。近距離に5つ並んだ尾根の見分け方、尾根の先端での整置による現在地と進むべき道の特定、地形図に現れない鞍部の見分け方、指導頂けなかったら13箇所全て制覇できなかったことは言わずもがなである。読図に限らず、草花に関するお話、鞍部とコルのニュアンスの違い、登りと下りの歩き方、ザックカバーの意義、ヘッドライトを忘れた人と歩くときのポイント等一日中数えきれないほど助言を頂き、忘れられない山行となった。大文字山頂上にてゴールした後は大文字火床まで降りて黄昏時に煌めく京都市街地の夜景を堪能し、ヘッドライトを付けて銀閣寺まで下りた。暗くなるにつれ浮かび上がる京都の街の光は一際幻想的だった。最後に、企画リーダーの方々は、フォトロゲのコース選定、チーム分け、印刷、課題の提示と採点など事前準備のみならず、当日は最後尾の動きに合わせて移動しつつ午後からは雨やみぞれが降り頻る寒空で待機いただき、安全確保を行っていただいた。この感謝の気持ちを忘れずに今回の経験をこれからの山行に活かしたい。(参加者 男性)

 

 

 


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