山 行 日 | 2024年6月10日(月) |
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山名・山域 |
高竜寺ヶ岳(こうりゅうじがだけ)697m
京都府京丹後市久美浜町 |
目 的 | 7月平日山行 |
形 態 | 日帰り山行 |
コ ー ス | 高竜寺ヶ岳登山口→ 尉ヶ畑峠(じょうがはたとうげ) → 高竜寺ヶ岳山頂→ 高竜寺ヶ岳登山口までピストン下山 |
メンバー | 10人 |
天 気 | 曇りのち晴れ |
交通手段 | 車 |
装 備 | 日帰り基本装備 |
入 浴 | 浅茂川温泉「静の里」 |
こういう時期のお山選びは大変苦戦するのだが、先輩にお知恵を拝借し、先輩ご自身が第二の故郷として愛してやまない京丹後の山を紹介していただいた。比較的短時間で登れ、眺望が良いと勧めてくださったお山が、今回訪れた高竜寺ヶ岳である。同じ京都に住んでいても、京都市内より北、殊に日本海側はなかなか足を延ばす機会がない。ここ髙竜寺ヶ岳はこの土地の人には「熊野富士」と呼ばれているそうで、登山道はしっかり整備されており、日頃から地元の人々に親しまれている様子が伺えた。
たんたんトンネルを京丹後市側に出てすぐのところに駐車スペースがあり、そこから登山スタート。しばらく南方向に谷沿いを進み、その後尾根にのり20mほど上げると進みと尾根尉ヶ畑峠に到着する。この峠はその昔、尉ヶ畑と坂野の集落が結ばれていたのだろう。ここから西に進路を変え、県境尾根を進み山頂を目指す。
この高竜寺ヶ岳は、兵庫と京都の県境に山頂があり、兵庫県が制定している「ふるさと兵庫50山」の中で唯一京都府との境に位置する山だそうだ。山頂からは日本海の眺めが雄大で、北北西には久美浜湾の小天橋を、また空気が澄んだ日には東北東に天橋立まで見通せるという、低山ながら大展望を楽しめる。
この日は前日夜遅くまで大雨が降っていた影響で、日が高くなるにつれて湿度が増し、こちら高竜寺ヶ岳山頂では少し重たい雲もまだ残っていたが、徐々に視界が晴れてゆき、この後訪れた兜山に到着する頃には抜けるような青空が広がり、見事な眺望を楽しめた。
今回の参加者は10名。年齢、コンディションも異なるメンバーが集まっての山行であったが、それぞれがお互いを思い遣ってサポートし合い、私自身もメンバーに大いに助けられた。メンバーのあたたかい心遣いは、この日の青空以上に私の心をすっきり晴れ渡せてくれた。
高竜寺ヶ岳・兜山下山後は引き続き先輩に京丹後の名所、久美浜、五色浜へとお連れいただいた。先輩の第二の故郷へ対する深い愛情を感じながらの観光は、ただそこを何気なく訪れるのとは異なり、深い安らぎのような感情を抱かせてくれた。
ここ京丹後市は過疎化の問題に直面しており、まちづくりの再生・創造に力を入れているが、地域全体を活性化していくには、結局のところ、この地域に対する深い愛を持っている方々が、その想いをより多くの人々に伝えていくことが全てのように感じた。
この日の京丹後探訪を通して、人の想いという、深く大切な部分に繋がり直すことができたように思う。