山行日 2022年8月16日(火)~17日(水)
山名・山域・県名 氷ノ山(▲1510m)
目  的 個人山行、避難小屋泊体験
形  態 避難小屋1泊
コ ー ス 【16日】
氷ノ山国際スキー場駐車場(9:45発) → スキー場ロッジ → 東尾根登山口(11:15) → 東尾根避難小屋(11:50) → 神大ヒュッテ → 氷ノ山山頂避難小屋(泊)(14:35着)
【17日】
氷ノ山山頂避難小屋(6:30発) → 氷ノ山越(7:45) → 地蔵堂(9:00) → 氷ノ山登山口(10:00) →氷ノ山国際スキー場駐車場(10:30着)
メンバー 4人
天  気 16日:晴のち風雨
17日:雨
交通手段 自家用車
装   備 避難小屋泊用基本装備(シュラフ、バーナーなど)、雨対策
入  浴 道の駅 但馬楽座 やぶ温泉
 

 シュラフを買ったものの使う機会が無く、また避難小屋泊も未体験なので自分で企画してみた。先輩方に聞いてみると避難小屋泊もいろいろ難しい点があることが分かり、①複数の避難小屋があり、②エスケープルートも豊富で、③水場も多く、さらに自分が登ったことがある氷ノ山に落ち着いた。
 多少の雨なら決行と決めていたが、予報は強風と雨。直前まで実施するか思案し準備があれば乗り切れるレベルと判断、メンバーとも相談の上予定通り実施。
 がら空きのスキー場駐車場に車を止めて出発、ゲレンデを経由して登山口に向かうためルートをあまり確認せずに進むも意外と迷いかなりのロスタイム。夏のゲレンデは草が伸び放題で見通しが悪い。。。東尾根登山口を見つけてからは標識も多く、登山道も整備されていたため迷うこと無く進む。
 暑さは思った程でも無かったもののザックが重いため汗だく、行程に余裕があったため多めの休憩を取りながら進む。山頂までにやるべき最大のミッションは水の確保。いくつかの水場が載っていたが一部は見当たらなかったり見落としそうになったりしたため、事前の確認が重要と反省。
 そんなこんなで予定より少し遅れて山頂の避難小屋に到着、広い上に畳と毛布が用意されており快適な睡眠が期待できる。一方で到着後に天候が悪化し景色も一変。風雨を避けて避難小屋でまったり過ごしつつ、食事担当のオサレな夕食「アボガド・ささみ・野菜チップスの和風和え」を食べて早めに就寝。
 夜間は若干の恐怖感もでるくらいの暴風と雨であったが、翌朝は雨ではあるが風はそれ程でもない。雨具に身を包み歩くのをむしろ楽しみつつ、最後には滝のサプライズもありメンバーと達成感に浸りつつの下山となった。

 以下は参加頂いたメンバーのレポートです。

参加者①
 今回の山行は、避難小屋泊未経験のHさんが是非一度トライしたい!と企画くださったもの。前回の三嶺避難小屋泊ですっかり味を占めた私はもちろん喰いつき、大先輩2人も迎えて計4人でのんびり氷ノ山を歩いて来ました。
 避難小屋泊の魅力は、なんと言ってもその手軽さでしょう。テント担がなくていい、設営&撤収しなくていい、雨風凌げて暖かくて快適、しかもタダで泊まれるときたら、やらない理由が見つからない!唯一心配なのは、先客がいらっしゃって泊まる場所が確保出来なくなる事。そのリスクを減らす為、避難小屋が多く整備されている氷ノ山を選びました。
 しかし当初2日間とも生憎の雨予報で、雨に濡れるのは覚悟の上で決行。それでも初日はお天気がもち、ガスってしまう前に山頂に到着できたため、曇ってはいたものの、諦めていた眺望も拝めました。
 が予報通り、日が暮れた頃から雨脚が強くなり、床についた19時頃には激しく雨風が吹き付け、大荒れ状態に。外は荒れ狂っていましたが、私達が泊まった氷ノ山山頂避難小屋は雨水はもちろん、隙間風すら入って来ません。さすが避難する為に作られた建物なだけあるな、と寝床の中でしみじみ感心&感謝。何度か雨風の爆音で目は覚めましたが、それでも安心してゆっくり眠る事が出来ました。
 翌朝起きてみると、外は昨夜の暴風雨が嘘のように穏やかに。夜中、『これは明朝、思いきり気合い入れて出発しないといけないぞ』と、レイン着込んで扉から飛び出して行く自分をイメージして備えていましたが、有難い事にその必要がなくなりました。
 悪天候の中を下山する覚悟でいた為、風が止み、しとしと降る雨が非常に優しく感じます。柔らかい霧に包まれ、やさしく潤う森の中。メンバー皆んなが「良かったね〜」「気持ちいいね〜」「有難いね〜」と、始終感謝の言葉を口にしながら下山。あたたかな気持ちでいっぱいになりながら、とても楽しく歩けました。
 無事帰宅した後、Hさんが『幸せな雨でしたね』とメッセージをくれました。この山行をあらわすのにピッタリの言葉だと思います。
 そこにあるのは山
 そこへ登るのは人
 山もその時々で表情を変えますが、そこへ誰が、また誰と登るかによって、こんなにも印象が変わるものなんだ、と改めて感じた山行でした。

参加者②
 白山以来のシラフ担いでの登山、皆に付いて行けるか少し不安も有りましたが、4人のペースも分かり、お天気が持ってくれたお陰でとても快適な避難小屋(畳、毛布のある)で美味しい食事がゆっくり取れて快適でした。夜中の暴風雨も安心して眠れ、雨の中の下山でしたが、とても楽しかったです。体力維持しこの様な楽しい山行に又行きたいと思っています。天気荒れた時の色々なパターンのルート計画、リーダーの配慮でとても安心していました。一言で言うと、「楽しい。又行きたい」でした

参加者③
今回の山行を【幸せの雨の氷ノ山】とタイトルをつけて余韻を楽しめているところから、改めて素敵な時間であったと思う。みんなに感謝
 ひとつ今後の対応で私自身が考えておくべきこととしては、2日目移動時間帯は、70〜90%の降水確率、ただし降水量は5mm/h未満の予報を確認して、雨天決行の判断に賛同したものの、夜中にゴーゴーと風が吹き荒れガラスに雨が叩きつけられるほどの天候、立派な避難小屋のおかげで安心して横になることはできたが、明日の朝におさまっていなければどうしたらよいのだろう?という心配は尽きなかった。
 結果的に雨は上がり、ショートカットして下山したが、もし雨風がおさまっていなかったら、明日仕事があるから下山したい気持ち、やっぱり天候の回復を待ってから下山する、どれぐらい待てばいい?とちゃんと仲間の気持ちを受け入れながら冷静に判断できただろかと思う。気象の勉強も必要だなあ。


 


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