山行日 2014年7月19日(日)
山名・山域・県名 籾糠山(1744.3m)
目的 天生の大自然を満喫する
形態 前日テント泊 日帰り山行
コース

28日
京都18:25-養老20:05出発20: 35-ひるがの21:55-白川郷道の駅23:00テント設営・就寝

29日
起床5:00-テント撤収・朝食-天生峠移動-登山口・駐車場7:00(湿原探勝路)-天生湿原-カラ谷分岐-(カラ谷登山道)-カツラ門-木平分岐9:50-木平湿原-木平分岐(戻)-籾糠分岐―籾糠山頂11:50-下山・昼食休憩・12:35発-籾糠分岐-(ブナ探勝路)-ミズバショウ群生地-カラ谷分岐-天生湿原-(湿原探勝路)-駐車場15:00-白川郷合掌村大展望台-白川郷の湯15:50-高速・川島-多賀-京都21:00

メンバー CL:S字、Y村、Y里、Y里s、M本、N泉、N上、T崎、S字、(一般、K保・M元)合計10名
天気 雨~快晴
交通手段 車 2台
装備 テント泊装備 日帰り基本装備
入浴 白川郷の湯

朝には雨が上がると見越して来たが、梅雨空は厳しく、森にとっては恵みの雨が降り続く。出発に先立ちコース見直しの協議。花が望めるだろう「カラ谷登山道」を上がる事・木平分岐から木平湿原を往復し山頂を目指す事等の変更を確認。

ミズバショウの時期は逃している事承知で来た今回のウエルカムフラワーは、可憐なマイズルソウ。天生湿原まで来たらニッコウキスゲの黄色に心が躍る。この花は一日草との事、明日には枯れてしまい次々に咲く事を知る。リュウキンカの黄色もほんの少し残っていた。今回は、お花大好きでお詳しいK氏にご参加頂く。普通なら見過ごしてしまう足元の花々を、沢山ご紹介頂きながら進む。前列から後列に伝達、メモや撮影と、小雨の中で大賑わい。

カツラの巨木が現れ、これから踏み入る森のスケールを再認識。パンフに紹介されている「カツラ門」では、「待ってたぜ-!」と、古木の巨木に話しかけられる様な気分だ。キヌガサソウ出現!暫くアルプスに入って居無いので御無沙汰。この時期に見られるのが有り難く懐かしい。ハクサンチドリも出現!いつもなら、花を見つけたとしても、「何だったっけ?」と、解らない事が多いが、K氏と一緒だと、直ぐに教えて頂けるので、楽しさや感動がリズミカルにわき起こる。有り難い、有り難い!

木平分岐まで上がった頃には、お日様も遂に味方となり青空が広がる。このラッキーな間に頂上を踏み北アルプスまで遠望したいところであったが、あっちへもこっちへも行きたいと野望が多い為に悩む。限られた時間内に無駄なくコース取りする事を優先し予定通り木平湿原へと向かう。

緩やかに登った小路は樹木の様相が変る。随分立派なダケカンバに圧倒されながら辿り着いた湿原には「可愛いツマトリソウ」と「おちゃめなハエトリグサ」がいっぱい。秋に来た時には、トンボが飛交い、草紅葉が美しかった事を思い出す。

再び木平分岐に戻りエネルギーを補給する。いよいよ籾糠分岐を経て頂上へ。最後の急登をやり過ごし、ちょうど昼にピークに立つ。この時間になりボチボチ登山客にも出会う。山頂は少し狭い事、小虫が多かった事より、Y里さんからスマホマップで各山の方角を案内頂き、四方の景色を確認して下山。ブナの森を見下ろす事は出来たが、残念ながら槍の穂先まで今回は確認出来なかった。

 少し下った所で昼とする。今回、もう一方私の山友が参加。彼女の御しるしはコシアブラ・・・この一日の間に、何回「コシアブラ」と、彼女の口から発せられた事か。青空に「五枚葉のコシアブラ」がそよぐ場所は、程よく10人が寛げるスペース。すっかり雨が上がった事に感謝し、ゆっくりと休憩出来た。

 下山は西側の「ブナ探勝路」。枝差し交わすシラビソの森を経て、ブナ原生林を下る。籾糠山全体に立派なブナの樹を沢山見たが、やはり圧巻。トレッキングガイドを伴い自然観察会をしているグループ何組かにすれ違う。樹齢400年~500年と推定される巨木のたたずまいに目を見張る。つい立ち止まり、大きな深呼吸をして空を見上げた。

 クワガタソウ・ミゾホオズキ・ユキザサ・コウモリ・カニコウモリ・ラショウモンカズラ・アキノタムラソウ・サイハイラン・カラマツソウ・フデリンドウ・コケモモetc・・・
何と56個もメモした方・ギンリョウソウを初めて見た方・・・小さな花々に癒され、小鳥の鳴き声と共に、古木・巨木に悠久の時間空間へ誘われた籾糠山は最高だった。

 テント初体験の思い出を作った方、東海北陸自動車道にはトンネルが56個もある事を気付かせ楽しませてくれた方、コシアブラがいかに美味かを、さんざん語ってくれた我が友、展望台より白川郷合掌村を見下ろすおまけまで提案して下さったK氏、山との出会いと、人との出会いを、程よい塩梅の天気でシャッフルし、花々に彩られた例会となった。長距離の運転、本当に有難うございました。ご参加の皆様お疲れ様。

(S字 記)


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