山行日 2015年6月27日(土)
山名・山域・県名 比良山系;蓬莱山~打見山~比良岳~烏谷山(JR志賀駅基点)
目的 比良山全山縦走第3回、縦走の総合力を養う
形態 日帰り山行
コース 7:20JR志賀駅集合(湖西線京都発6:31)、7:35駅出発…8:05湖西道路下…8:35びわ湖パノラマロープウェイ山麓駅(トイレ)…9:05木戸川渡渉…・935…10:50金毘羅峠…11:15蓬莱-打見分岐…11:35蓬莱山△(1174.3m)…11:40山の神小屋、昼休憩<25分>…12:20笹平ヒュッテ(トイレ)…12:35打見山・(1108m)…13:00木戸峠…13:45~50肩から比良岳・(1051m)…稜線上コアジサイの道…14:20葛川越…14:45烏谷山△(1076.7m)…15:35荒川峠…16:55大岩谷出合…17:15中谷出合下林道…18:15“青木の煮豆”…18:30JR志賀駅着、解散
メンバー CL:Y村、О西、О濱、О山、S古、N上、F本、М本、Y村f (9名)
天気 曇り時々小雨
交通手段 公共交通機関
装備 日帰り基本装備、(雨、暑熱、害虫対策)
入浴 無し

比良山全山小分け縦走シリーズの第三弾。4月11日からかなり間が空いてしまった。私が担当すると無計画にズルズル先送りになり、反省しています。

しかも、翌日の28日日曜は先に決まっていた6月の例会日とあって、後決め計画が例会の足を引っ張るのではないかと後ろめたい思いもあった。ただ、結果的に28日の例会の方がずっと参加人数が多かったので、ほっとした次第である。

また、天気の方も芳しくない予報だった。第2弾に続いてまたかっ!と少し凹むが、この比良山シリーズは訓練として位置付けているので、警報クラスの予報が出る以外は決行する。   

今回は表比良から入山し、同じ所に戻って来る。コースタイムで7時間半。翌日の例会に連チャン参加する人もあるので、身体になるべくダメージが残らないように無理せずゆっくりゆっくり歩く予定。雨、風、ガスは覚悟をする。

志賀駅をスタートし、ロープウェイ山麓駅までで200mの高度差を消化する。(志賀駅は標高90m) 営業開始直前のトイレを使わせていただく。その上で打見谷を渡渉して山道に入る。経験の浅い人に先頭に立ってもらう。先頭にいるだけで自然と様々な役目を負ってしまう事を実感して欲しい。ペース配分、ルートの見極め、危険箇所の察知、休憩のタイミング等。読図では、コース上で二つの尾根に乗る事を確かめる。金毘羅峠までは単調な尾根の急坂をジグザグに登る。単純な道でも踏み跡を外さずに歩くには、足元だけ見て歩いていてはうまく行かない。時々目線を遠くにして視野を広く取る事。道には顔があり、同じ顔を求めて進む。

峠から上に行くと、木々の間にガスが浸入して来た。やはりか! 森を抜け、稜線上の草原に出るとガスの中に放り出された。前回で立った蓬莱山頂上だったが、初めての人も多いので△に寄る。そして味を占めた避難小屋へ直行し、少し早目の昼休みを摂った。まだまだ先は長い。麦の水はお預け。

小屋を出て、鹿の糞で足の踏み場もないスキー場のゲレンデを歩き始めると、何と!!!! 琵琶湖側のガスが切れ、下界のパノラマが開けた。これは予想をしていなかった。幸運としか言いようがない。ガスが晴れ切らない分、却って幻想的な味わいがある。湖東の遠くも見える。来て好かった!!

 打見山に近づいて行くと、観光客が結構たくさん上がって来ているのに気付かされる。ジップラインという綱渡りに興じる子供たち、見守る親たちが楽しそうだ。もう少しガスが退却してくれたら、琵琶湖の上を滑空しているかのようなハイな気分になれただろう。我々はその横を歩いて打見山山頂に着いた。

 山の中よりも、人工施設の中の方がコースが判り難い。打見山からはコンパスを使い、方向を確認して歩き出す。ゲレンデを下って木戸峠へ。峠からの稜線歩きは快適な道だ。途中にモリアオガエルの卵に遭遇し、次第に花街道になる。道の両側にはコアジサイが並ぶ。目線を上げると、白やピンクのヤマボウシがあちこちに咲く。

 これはパラダイスだと嬉しくなり歩みも捗った。その勢いを駆って、ルートを態と外し薄い踏み跡で三つ目のピーク比良岳の最高点に立った。

 その先、花街道は続いてはいたものの、単純に嬉しがっておられなくなった。比良岳から葛川越までは100mの下りで、四つ目のピーク烏谷山へは130mの登りであった。「登らせるのなら下らすな」とはゼニーツの先輩方が代々吐いて来た愚痴である。私もそれを引き継いで行こう。「登らせるのなら下らすな」

そして烏谷山から荒川峠までは、尾根芯からかなり北側に外れた部分を歩かされた。これで合っているのか、と疑うくらい地形図の道とは違っていた。南側の斜面が崩れているのを避ける為なのだろうか。簡単だと思っていた所で一番手こずり、峠に出た時はホッとした。

荒川峠から最後の長い下り。ここまで、ことさらにゆっくり、花を愛で、一つ一つピークに立ち、進んで来て、既に3時半になっていた。しかし、下りに無理をするのが一番危険だ。焦らずにブレーキをかけつつ降りる。先頭には、ルートそのものよりも、危険箇所を避け安全な部分を選んで下ってもらった。地形的特徴がほとんど無く、退屈な長い谷を我慢して下界に戻る。6時を過ぎていた。“青木の煮豆”でやっと大きく息をつき筋肉を緩ませた。

11時間近い行動だった。この時季だから、天気が回復したからできることだった。参加者の皆さん、お疲れ様でした。

この後、各々身体はどのようになりましたか? この日だけの人、連チャンの人。連チャンで行けた人、アルプスの泊まり山行も可能ですよ。            

( 雅  記 ) 

                              


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