山行日 | 2017年8月12日(土)~14日(月) |
---|---|
山名・山域・県名 | :硫黄岳(2760m)~横岳(2829m)~赤岳(2899.4m) |
目的 | 夏山合宿 |
コース |
8月12日(土) 8月13日(日) 8月14日(月) |
メンバー | Y里(CL)、Y村(SL)、S古(食当)、N上(食当)、M本 計5人 |
天気 | 12日曇のち雨、13日曇夜から雨、14日曇 |
交通手段 | 車 |
装備 | 個人 テント泊装備(シュラフ、シュラフカバー、個人マット)、ヘルメット、サングラス、日焼け止めなど、虫対策、サブザック、食器 共同 テントエスパース4~5人用エスパース2~3人用、鍋1、ランタン、ヤカン、ツエルト、バーナーヘッド、予備バーナーヘッド |
入浴 | もみの湯 http://www.lcv.ne.jp/~mominoki/hotspa.html |
初めての八ヶ岳。今回のコースは南八ヶ岳で岩陵帯、山頂付近では、岩によじ登り、石にかじりつきながら歩きました。ベースにした赤岳鉱泉では、温泉に入れました。
山の中で温泉に入れるなんて!八ヶ岳また行きたいです。赤岳鉱泉の山小屋の中も、一応下見。小屋の壁に設置されたスリングで、結び方を一人で練習している小学生も!
皆で囲んだお鍋も楽しいひとときでした。また、横岳から赤岳へ歩いていると、それはそれは見事なコマクサの大群生。雨に濡れてキラキラ光るコマクサの葉の淡い緑の美しさ。
そして、山頂で出会った少年たちの爽やかな笑顔。
以前、飯盛山の山行で、連なる急峻な峰に雪化粧をした、なんとも美しくかっこいい八ヶ岳の姿を遠くから見入ったのを思い出します。憧れのあの山をゼニーツの仲間と歩けたこと、とても嬉しいです。
今回の山行の自分の反省としては、いつもながらパッキング。テントの中で、必要なものと、そうでないものを判断しザックに整理するのに時間がかかり、何をどう入れたら?と焦りました。
どしゃ降りの雨の中でのテント設営は、かなりたいへんそう。皆さんにしてもらってごめんなさい。また、60Lザックにシュラフが入らず、今回はシュラフカバーだけ持参。
しかし深夜から明け方にかけて気温が下がりかなり冷える。寒いと眠れない!夜中、N上さんのツェルトを三人でかぶる。そのとたん、なんと暖かい!あんなに薄いのに、恐るべしツェルト☆
今回、重いザックを背負うのは、赤岳鉱泉までの二時間だったのでなんとか歩けたが、テント泊縦走となるとハードルがぐっと上がり、体力と荷物の精選が必要だろう。体調や雨対策も。
最後に、3日間たのしく歩き、怪我なく皆無事に下山できたこと、計画から京都帰着まで、今回もたくさんお世話になったこと、ゼニーツの皆さんに感謝します。
(S古)
はじめからテント番のつもりで参加。せめて少しでも共同装備を担ごうと個人装備を削る。赤岳鉱泉についた頃にはバケツをひっくり返したようなどしゃ降りになった。
そんな中でも合間を狙ってテント設営、食事の支度、着替えないと寒いし、やること沢山。N上さん・S古さんの用意くださった近江牛のすき焼きは生き返るほどの美味しさだった。
着替え用にいつも持っているメリノウールの薄手の半そでシャツは有能。乾いた服に着替え、シュラフ無しで眠れた。翌朝、皆を見送る予定だったがやはり参加。
雨は上がっていたがガスで視界が効かず、おかげで涼しく歩けた。斜面いっぱいのコマクサには感動でした。晩御飯のビーフンも絶品だった。この日はメリノのシャツを着て寝なかった。
そしたら寒くて、寝られなかった。たかがシャツ一枚が生死を分ける事もあるかもと、大袈裟に思った。
雨の対策と言ってもなかなか思いつかなかったが、実際その場に居合わせると学習の余地あり。テント設営・撤収は慣れが必要か。
稜線でリーダーが見つけてくださったミヤマアケボノソウにはまさか逢えると思っていなかったので感動でした。
(M本)
今回は、急遽、食当となりS古さんと頑張って日保ち、栄養を重視し考えました。
荷物は昨年の槍ヶ岳合宿を反省に衣類を最小限にし、シュラフはもたずに上がったのですが、天候の加減で少し寒くツェルトをかぶりました。赤岳鉱泉のお風呂で救われました。
天候は、夜中に雨が降り、歩くときには止みといった具合で、苔の山はこうしてできるのか、と実感しました。歩くのも、なるべく小股で、を心がけましたが、まだ足りないようでした。
金比羅山訓練が生き、硫黄岳、横岳と慎重に岩稜をクリアします。やはり、3000メートル近い山は、地形もいつもと異なります。地蔵尾根では、お地蔵さんに癒されました。
今回は、ガスで見ることはできませんでしたが、主峰の赤岳頂上山荘で見えるご来光や、稜線から見える富士山は美しいだろうと羨ましく思います。
八ヶ岳連峰は、北アルプスなどと比べるとコンパクトで縦走しやすい、と言われましたが、阿弥陀岳を割愛すると決定されたときはほっとしました。
赤岳鉱泉のテント場から見えるギザギザの稜線に立てて、嬉しい反面、今回、私自身が昨年に比べ明らかに体力が落ちていると実感しました。しっかり訓練し、いつかリベンジしたいです。
(N上)
今回の夏合宿を八ヶ岳に選んだのは年末の連休を利用して冬期赤岳に登頂した時に夏の縦走に好都合だと感じたからだった。
山自体がコンパクトで受け入れやすく、何しろベースキャンプまで2時間で行ける所が気に入った。
しかし、実際のところ冬期は雪で埋もれ踏み固められていた岩稜が思っていたよりも複雑で慣れていない方には手ごわかったかもしれない。
また、2時間の歩行時間を軽く考えザックの重量が重すぎた。シュラフを割愛したにも関わらず久しぶりに荷物の重さで目まいを起こしてしまった。
更に、反省するべきところは、初日のベースキャンプに行くまでの道のりで土砂降りの雨に会い途中でカッパを着こむがリーダ自ら率先して上だけ羽織った。
それによってメンバー全員がびしょ濡れになりテントも張れない状況で指まで悴む。夕立などの激しい雨は予想していたが、リーダの横着により寒い思いをさせてしまった。
今の所、人数は小規模ながら毎年続けて夏合宿を行っている。申し訳ないが今回は7月定例担当と重なり狼狽気味で立ち上げた計画だった。
突然の担当割り当てやコースの変更など困惑に導いたかも知れない。
長期の入山になると難易度が上がりリスクも増えるがそれでこそ計画がすべて、入山するまでの計画が山行の80%を占めている事を改めて実感した。
(Y里)