山行日 :2013年3月31日(日)
山名・山域・県名 経ヶ峰(819.7m)
目的 遭難防止対策講習
コース 7:15山科東野発→京都東IC→第二名神→伊勢道→芸濃IC→安濃町山出→8:40林道終点駐車、9:05出発→9:30平尾ルート出合→10:10穴倉ルート出合→10:25避難小屋着(屋内で講習)、13:35小屋発→13:45経ヶ峰△(819.3m)→往路を戻り→14:40駐車地着→15:20津市安濃交流会館“あのう温泉”300円→16:10椋本の大椋ムク(1200年の巨木)→石山観音→関IC→18:50京都着
メンバー 3人(男性2人、女性1人)
天気 雷雨のち曇り
交通手段
装備 日帰り基本装備
入浴 あのう温泉 https://www.info.city.tsu.mie.jp/www/contents/1001000011907/index.html

経ヶ峰には立派な小屋があると知っていたので、これを利用した講習会を企画した。
登る時間も少なく、小屋頼りなら天気が悪くても催行できると考えた。しかし、肝心の参加者が少なく、搬送担架を作ったとしても運ぶ人手がない。ちょっと残念なことだ。経ヶ峰は地元に親しまれた山で、四方にルートを広げている。我々が辿った山出ルートは、東麓からの古い道が深い溝状になって登っている。ただ今はその溝が雨水の通り道となり荒れ放題。実際に歩くのは溝の縁である。予想より遥かに天気が悪く、強い雨足に雷がプラスされたので、急ぎ足で避難小屋に転がり込んだ。

[遭難防止対策講習の内容]
① 装備の確認 : 基本装備として、常にツエルト、コンロ、コッフェル、半身用銀マット、スリング、安環ビナを個人で持つという考え方。
② ファーストエイドキット : 内容の検討、三角巾による足首の固定
③ 遭難予防の重要性 : 事故が起こってから我々にできる事は少ない。危険因子を認知し、避けたり排除したりして予防する。
④ 装備を活かす : 持っている道具を最大限に活用する。持っている道具の限界を知る。120㎝のスリングで何ができるか。150㎝ではどうか。2本あればどうか。
⑤ 確実な技術 : スリング、補助ロープ等の扱いを覚える時、最も単純簡潔な方法を確実に身に付ける。それを正確に人に伝える。
(簡易ハーネス、ロープの繋ぎ)
⑥ 背負い搬送 : スリング背負い、ザックとストックを用いる、雨合羽の上下を繋ぐ。実際に担いでみる。
⑦ 支点 : 補助ロープで立木に支点を作る。
(エイトノット、クローブヒッチ)

短い時間だったので、いずれも深く掘り下げる事はできなかったが、登山活動の安全性を改めて言葉を持ち寄って話し合う事は大切なことだと感じた。そして実際の技術等は自分で実体験することでしか身に付かない。こういう講習の機会をもっと持てたら良いと思うのだが、参加者はあるかな。
経ヶ峰の頂上はなかなかの展望場で、360度のパノラマが得られる。この日は残念ながら雲が近く、遠くまでは見えなかったがお薦めである。そして、いつも思うことながら、立派な小屋をすっきりと清潔に維持管理して来られている地元の方々には頭が下がる。ここの小屋は、また絶対来よう!と思わしてくれる素敵な小屋だ。
                                 (雅 記)

  


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