台風17号の接近で天気が危ぶまれたが、行動中は何とか曇天のまま持ってくれた。雲が低い割にはとても遠望が効き、幾重にも重なる墨絵のような山並みをどの方向にも見ることができた。かえって気候は快適で、暑くも寒くも風もなく幸運だった。個人山行としてイベントのスタッフ以外にも参加者を求めたが、3人だけだったのは残念。

木々の葉はまだまだ緑濃く暑苦しさを感じたものの、路傍の栗の木から落ちたイガグリが、猿の仕業か綺麗に中身を抜かれているのを見ると、季節の移ろいを感じずにはおれない。

イベントのＢコースは、普甲峠から管制塔までのアスファルト道歩きがあるにせよ爽快な山道で、絶景が堪能できる展望所が三つもある。蛇紋岩と粘土質の地面が滑りやすいことだけ注意すれば、危険箇所も無い。ただ、今回も自転車を使って車を拾いに行ったように、大江山連山は縦走するとスタート地点に帰って来る足の便が良くない。だから、登山口と下山点にバスによる送り迎えがあるこの機会を、是非とも利用していただきたいものである。

イベント当日、府民の大勢の参加者で盛況になる事と、すっきりとした天気になる事を念じる。