山行日 | 2013年9月28日(土)~29日(日) |
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山名・山域・県名 | 瑞牆山(2,320m) |
目的 | 奇岩巨岩の岩峰が多く立ち並ぶユニークな山へ |
コース |
【28日】 【29日】 |
メンバー | K村(単独) |
天気 | 晴れ |
交通手段 | 車 |
装備 | 日帰り基本装備 |
入浴 | 増富温泉 |
瑞牆山(みずがきやま)は山梨県北杜市にある標高2,230mの山で奥秩父の西端に独立して聳える岩の秀峰で、深田百名山に選ばれています。「瑞牆」とは神社の周囲の垣根(玉垣)のことらしいです。当初、瑞牆山と金峰山を登る予定にしていましたが、1泊2日の日程では時間的に厳しいことから、初日は瑞牆山の西にある山梨100名山の一つの横尾山(1,818m)に登ることにしました。ただ、知名度はイマイチの(つまり地味な)、“玄人好みの通の山”でもあるそうです…。渋滞もなく、ややハイペースで諏訪湖SAにノンストップで10:00前に着いた。ここで早い昼食を摂り、長坂ICで高速を下り、登山口の信州峠へは11:45着。峠には10台ほどの駐車スペースがあり、道の反対側が登山口となっている。カラマツ林にミズナラ・ダケカンバ・コメツガなどの自然林が交ざる感じのいい森の中をなだらかに登る。傾斜がきつくなり、急に空が抜けて目の前に草原が広がった。四方には何もなく、360度の展望。道標には「カヤトの原」と書いてある。ネットで調べ、ある程度の展望は期待していたが、いきなりのこの360度の展望には少し驚き。ここからは瑞牆山、金峰山、富士山、茅ヶ岳、南アルプス、八ヶ岳、佐久の山々などの大展望が!写真向きではないけれど、ダイナミックに美しく、われわれを囲んでいた。再び樹林を通ったり草原を抜けたりを繰り返して、やや急な最後の樹林を登り切ると、ひょっこりと横尾山のこじんまりとした山頂へ出た。信州峠の登山口から正味1時間30分の歩程で、なんかあっけなかった。3グループ8人ほどの登山者いた。八ヶ岳側は樹木が伸びており、少し景色を遮っているのが残念であった。コーヒータイムの後、下山にかかる。この日に宿泊した、瑞牆山荘は山小屋というよりも、旅館に近い感じの雰囲気。到着早々、入浴を済ませ生ビールを注文した。翌29日も快晴で絶好の登山日和となった。6:22瑞牆山荘を出発。富士見平まではシラカバやシラビソなどの天然林を行く快適な登である。富士見平は開けた場所、小屋・水場があり、テントサイトも広く快適そうである。小屋のテラスからは富士山がよく見えた。(富士山が見えることから富士見平とついたのかも)天鳥川(アマトリガワ)へは、始めは緩やかにその後50mほど急下降する。この間、梢の先に垣間見る岩の本峰全容は感動的でもあるが、これからその山頂を目指す者にとっては畏怖を覚える山でもある。これからの高低差400mが本コースのハイライトである。沢を越えた直ぐ先にインパクトの強い桃太郎岩と呼ばれる割れた巨岩があり、岩が転がりはしないかと大量の突っかい棒がされているのが面白い。その先は急登となる。だが腕力を併用するので意外と楽である。山頂が近づいてくると、奇怪な岩峰の「大ヤスリ岩」が大きく立ちはだかってくる。その大ヤスリ岩の基底を北側に抜けて山頂を裏側から廻り込み、僅かな登りで山頂に着く。当日の山頂の眺望は鮮明で、富士山、南アルプス、中央アルプス、八ヶ岳、北アルプス、御嶽山の山々、枚挙に暇がないほどの展望が広がり、このすばらしい展望に酔いしれる。山頂南端は足がすくむ絶壁である。山頂は大して広くはなく大勢の登山者で賑わっていた。下山は往路を戻る。奥秩父の山の深さを感じ、下山後、登山口から7kmのところにある増富温泉で汗を流す。増富温泉は、釜無川の支流本谷川の上流渓谷に沿って、旅館が数軒点在する小じんまりとした温泉地。源泉は世界有数のラジウム含有量で、胃腸病や肝臓病に良く効くとされ、常連客らしきも多く湯治場ともなっているみたいでした。関東から2時間程度の山なので、車は関東のナンバーばかりで、関西ナンバーは見かけませんでした。