山行日 2013年6月9日(日)
山名・山域・県名 額井岳(916m)~戒場山(738m)
目的 室生のスズラン群生地を訪ねる
コース :7:00八条口集合、発⇒京奈和道⇒西名阪道⇒369号⇒8:35都祁吐山町公民館駐車、9:00出発→奈良県立青少年野外活動第二センター→10:10林道終点、二股10:25峠→トラバース→10:40十八神社分岐→10:50額井岳△(812.6m)東屋で休憩<25分>→11:55山部赤人墓分岐(戒場峠)→12:15戒場山△(737.6m)<30分>→12:55戒長寺分岐→北西の沢を下る=廃道、モーレツな倒木→14:15砂防ダム下二股→林道→第二センター→14:55公民館着⇒15:20向淵スズラン群生地⇒15:45道の駅“針テラス”はり温泉らんど⇒西名阪道⇒169号⇒京奈和道⇒18:35八条口帰着
メンバー 7人(男性2人、女性5人)
天気 曇り
交通手段
装備 日帰り基本装備
入浴 はり温泉らんど https://hari1126.com/

公開山行の設定ながら参加者のほとんどが会員、しかも去年既に歩いている者ばかりとなってしまった。そこで目的地を変更し、新鮮味を加えて実施した。前回の山域(鳥見山→貝ヶ平山~香酔山~吐山スズラン群生地)と香酔峠を挟んだ東向かいの山で、大和富士と呼ばれる 額井岳 から 戒場山。そして、この地域のもう一つのスズラン群生地、向淵(むこうじ)へと繋げる。

都合好く吐山町の公民館に車を停めさせてもらった。それだけではなく、予定していた香酔峠からのルートが廃道になっているからと別の道を教えて下さる方がいて、素直にそれに従った。林道を詰め、山道を見極めて稜線に上がれば通常ルートに出る。曇天が僅かに暑さを抑えてくれる。額井岳頂上の東屋で給水。

去年は貝ヶ平山で、ギンランと出逢う幸運に恵まれた。今回は希少種にこそ会わなかったものの、コアジサイが沿道を彩る。フタリシズカ、ガクウツギ、エゴノキ、などの白い花も慰みとなってくれた。

戒場山は樹林の中。他パーティの焼き肉ランチから漂って来る香りに耐えながら昼休憩。

さて、下りが問題。通常は南の戒長寺に下る。我々は北の向淵スズランへのルートを探る。全員で検討する。踏跡があるのかないのか。あってもどこまで続いているのか。あまりに先行きが見えないので、直接スズランに向かうのは諦め、朝の地元アドバイザーの言葉に頼って吐山集落に降りる谷筋を行くことにする。駐車地にはこの方が早く戻れる。ところがこの谷、踏跡はあっても全くの廃道。強烈な倒木地帯。突っ込むしかない。まるで新兵訓練のように跨いだり潜ったりして漸く抜けた。

結局、向淵には車で移動して向かった。しかし、時季既に遅し。終わった後。一輪も無し。今年は花の付きが良く香りが立ったと聞いたが、残念無念。

前回の鳥見山は、華やかさと変化に富んだ自信を持って推薦できるコースだった。それに比べ今回は、薮コギの末にスズランは空振りとさんざんだったように見える。ところが、ゼニーツには記念すべき山行となった。あんな薮コギを“楽しかった”と言ってくれる将来有望な仲間が増えたのである。下見をした上での案内ハイクではなかったので、臨機応変、メンバーでその場で切り抜けて行く山登りの本来の姿を感じてもらったのかと思っている。大歓迎。企画した値打ちがあったというものである。       
                                            (雅 記)


【感想】
吐山の集落に車を停めて香酔峠より入山する予定が、地元の人から道が無いので入らないでほしいとの事で予定になかったルートで登ることに。奈良県立野外活動第2センターから入山、いろんな花が咲き、沢山の蝶が飛んでいる。林道を詰めていくと突然道が無くなり少し迷う。ピンクのテープベタ打ちに惑わされ間違ったルートを進んでしまい、どうも腑に落ちなかったので林道最終地点までひき返し、よく探すと笹藪の奥に閉された登山道を発見。
気を取り直してしばらく登ると香酔峠から続く稜線に出合い、山腹を巻くように進みながら十八神社から山頂へ続く分岐に到着。額井岳山頂の東屋で休憩をとり、快適な戒場山へと続く縦走ルートを歩く。戒場山山頂は林の中にあり展望は無し!一旦、 戒長寺方面に下り野外活動センターへと戻る周回コースへむかう。ここからの道は事前情報が無く未知のコースだ。現地に入ると、踏み跡はほとんどなく、テープも無し。谷沿いの道はクモの巣だらけの苔むした倒木に塞がれた廃道と化していた。どこまでも続く倒木をアスレチックのようにくぐり抜けイバラに足を取られながら比較的新しく出来ただろう堰堤に何とか到達した。堰堤を巻き上がりようやく林道に辿りつき野外活動センターのキャンプ場に戻り一安心。今回コースリーダーだったが、この1時間がとても長く感じられ、気がつけば写真を一枚も撮ってません。皆さん無事でなにより。

 


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