鳶岩・牛山

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山  行  日 2023年1月15日(日)
山名・山域・県名 リトル比良 牛山(566)および鳶岩を含むルート(滋賀県)
目      的 1月定例 鳶岩からの景色を楽しむ。読図。
形      態 日帰り山行
コ ー ス

北小松駅から国道を鵜川方面へ。牛山東尾根に取付き。鳶岩。牛山566。滝山南尾根分岐から南西の662。オトシ出合で一般道へ。涼峠。北小松駅。エスケープルートとして牛山から滝山登山口方面へ下山想定。

メンバー 11人
天      気 時々晴れ―曇り
交通手段 車又は交通機関利用
装      備 日帰り基本装備、軽アイゼン
入      浴 なし
 
適度な雪を期待して本ルートを計画したが、直近に暖かな日が続いた為か僅かに残り雪を見る程度であった。アイゼンは最後まで出番がなかった。
 
集合場所の北小松駅から国道沿いに鵜川方面へ移動。農道を進み鹿よけ(?)の扉を潜って頭上の電線を数えながら3本目の電線で鉄塔下へ(9:20)。しばらく西へ歩き尾根を北へ登り始めた。どこを登るのが登りやすいか相談、思案しながら緩やかそうなルートを選んで北上し、牛山の東尾根芯へ乗った。牛山の東尾根からは、途中、朝の光に輝く琵琶湖が見えて大変気持ち良かった。

(10:30)TOBIIIWAと書かれた青いテープを確認。とりあえず尾根芯をもう少し登ってからトラバースして進むと、鳶岩のすぐ上の踏み跡へ出た。

(10:55)今日一番のお楽しみポイントである鳶岩へ到着した。天気予報は曇だったが、幸運にも鳶岩から美しい琵琶湖と対岸までの眺めを見ることが出来た。山頂から眺めるよりも琵琶湖がうんと近く見え、水面の輝きが一層感じられた。

さて、鳶岩から登り返し、はっきりとした登山道を調子よく西へ向かって歩いていると、後ろから「こんなに下っていいのぉ?」という声をいただいた。現在地を確認すると滝山登山口に下山するルートをかなり進んでいることがわかったので、「ならば」と、そこから一気に北へ斜面を登りその方向にあるはずの牛山山頂を探すことにしたが、登り切ると何と丁度そこが牛山山頂であった(11:25)。展望はないが早めのランチタイムとした。

牛山から西へ緩やかな登りを進み、目指すピークらしいピークを右手に見たところで北へ折れた。半分凍って白くなった小さな池を西側に見て、655ピークの手前のピークを二つ超えた。(12:50)地図ではここに三角点はないのだが、655のピークの真上で藪の足元に古い三角点の標石のような物体が四面を保護石に囲まれて隠れて立っているのを見つけた。655出合のテープを確認。662のピークまで二つの小ピークを踏み、662の大きな岩で小休憩をとった(13:30)。休憩後、西へ西へと尾根芯を下った。

(14:30)最後に渡渉し、無事に涼峠へ続く一般登山道へ合流した。「オトシの出合」のオトシというのは、水が集まる地形が湿地になっていて、ずぶぶと足が地面に沈んでしまうことからそう呼ばれるようになったそうだ。楊梅の滝展望台で休憩したらゴールはもうすぐだ。楊梅の滝見物をして戻ってきたメンバーから「水量が多くて迫力があった」と聞いて、まるで雪解けの季節だなぁと思った。もう少し雪山を楽しみたいものだと考えながら登山口に到着。程なく楊梅の滝からハシゴを降りた元気な2名とも無事再集合し参加者全員の下山を確認した。電車組は16:25北小松発で帰京した。

今回のルートは地図にないルートも含まれていて、予想通り藪漕ぎも多かったがそんな藪漕ぎ中に、メンバーの一人がそのルートを「“ゼニーツ道”やね」と呼んでるのを聞いてまた楽しくなった。

藪漕ぎ中、頭の片隅で思い出してた詩があったので、以下に掲載します。(と言っても実際覚えてたのは最初の2行だけなのだけど。)

僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る
ああ、自然よ
父よ
僕を一人立ちさせた広大な父よ
僕から目を離さないで守る事をせよ
常に父の気魄を僕に充たせよ
この遠い道程のため
この遠い道程のため

<道程:高村光太郎>

<Journey :訳 アーサー・ビナード>

No path lies before me.
As I press on, behind me a path appears.
Nature, my father, you
who made me walk on my own,
boundless father,
don’t turn away, but keep watch over me.
Fill me always with your strength
for the long jorney ahead,
for the long jorney ahead.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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