山行日 | 2022年10月22日(土)〜10月23日(日) |
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山名・山域・県名 | 八経ヶ岳(△1915.2m)、奈良県、大峰 |
目的 | 個人山行、テント泊練習 |
形態 | ソロテント泊 |
行程 |
【1日目】 一日目:行者還トンネル西口(1094m)9:18…奥駈道出合10:40…弁天ノ森(△1600.5m)11:20…弥山(1895m)弥山小屋13:00 各自テント設営 二日目…テント撤収、弥山小屋4:53…八経ヶ岳(△1915.2m)5:30…明星ヶ岳5:56…レンゲ道…日浦山8:08…トップリ尾分岐…高崎横手出合…ナベの耳8:48…ナメリ坂…オオビヌキ坂…栃尾辻10:00…門前山11:24…川合登山口12:06 |
【メンバー】 |
4人 (行者環トンネル西口より3人+弥山小屋にて河合登山口から登って来たメンバー1人と合流) 2日目は4人で下山。 |
天気 | 1日目:晴れ 2日目:曇り |
交通手段 | 車 |
装備 | テント泊装備、 |
入浴 | 入之波温泉 山鳩の湯 800円 |
近畿最高峰の八経ヶ岳の山頂でテントを張って星空が見たいと兼ねてより思っていた。ちょうどオリオン座流星群の見どころ日にも近く、満点の星空と流星群を期待して行ったが、残念ながら夜半よりガスが出て来て、星空どころか深夜にヘッデンでお手洗いに行くのさえこわいほどの視界不良だった。
今回山頂で河合登山口から登って来たゼニーツメンバーと合流。河合登山口にも足があるので下山は河合登山口へ八経ヶ岳、明星ヶ岳を経由して下山することになった。折しもこのコースは、山岳雑誌の『岳人』でも「遭難事例に学ぶ」というタイトルで掲載されている八経ヶ岳で遭難者が下山に使ったルートだ。遭難の直接の原因となった分岐の道標や分岐の地形等を確認できる良い機会だった。もちろん同じ轍を踏まないように、分岐では道標があったとしても確認の意味でコンパスをあてて方向を確かめながら慎重に進んだ。その問題となった道標の立っている場所は、起伏の緩やかな広い尾根であった。道標がなければ恐らく、このまま進行方向への踏み跡を通って歩くことができるであろうが、不親切な道標に導かれて別の尾根を行くことになってしまったのであろう。遭難当時、道標には天川河合方面の記載はなかったが(トップリ尾と八経ヶ岳のみ記載)、事故の後に手書きで天川河合方面が付け加えられていた。今ではさらに新しく手書きの木製の道標が立てられていたり、道標の裏面も活用されていたりともう迷いようがないくらい過剰な道標が設置されている。確かに、遭難の直接の原因となったのは以前の不親切な道標に惑わされたせいかもしれない。でも分岐での方向確認は例え道標があったとしても重要だとゼニーツに入ってそう叩き込まれた。実際に経験上、間違った場所に建てられた道標や支柱がぶらぶらで方向が狂っている道標を見てきた。またもしもこのルートを事前に机上で登っていれば、この道標に「?」を感じることができたかもしれない。事前にルートを地形図や登山地図で確認すること、現場では分岐やピークの度に歩くべき方向を確認すること、この基本的な作業の大切さが改めてわかった。
山には三度登る。1度目は事前に地形図でイメージ登山。2度目は実際に登山。3度目は下山してから地形図やGPSのログで確認登山。山に登る前から遭難している事態にならないように、今後も怠ることのないように備えたいと思う。もちろん山のアクシデントは道迷いだけではないけれど。(Mおか記)

道標の裏面に天川河合方面が追加されている

このまま真っ直ぐ進めば天川河合方面。 左に行けばトップリ尾方面

新たに同じ場所にこの手書きの道標も追加で立てられている。