神明山、太平良山、賤ヶ岳

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山行日 2013年12月15日(日)
山名・山域・県名 神明山(295.2m)~太平良山(458.3m)~賤ヶ岳(421.1m)
目的 オープン山行、湖北の古戦場跡を巡る
コース :7:10八条口発=京都東IC=木之本IC=R365=8:50余呉湖ビジターセンター
駐車場着、車一台下山口の余呉湖荘に回す、9:35駐車場出発…農道…夜泣岩…10:00
堂木山砦跡登山口…10:35神明山△(295.2m)砦跡…11:25川並集落分岐…11:35権現峠
<15分>…リード交替…12:25太平良山△(458.3m)…13:05塩津浜分岐…近江湖辺の道…
  13:25飯ノ浦越…13:45銭ヶ岳△(421.1m)<20分>ピストン…14:20飯ノ浦越…14:40
余呉湖荘駐車地着、車で移動=14:45ビジターセンター駐車場着=15:20余呉湖観光館
=木之本IC=16:10多賀SA“レストイン多賀”入浴500円=18:20八条口着、解散
メンバー CL:雅、Y里syu、Y里sa  [体験参加] 6名
天気 晴れ
交通手段 雨 時々 小雪
装備 冬山日帰り装備及び雨対策
入浴 レストイン多賀

 オープン山行も14回目を数えて、我々ゼニーツ側としても徐々に馴染んできたという感覚がある。今回の6名の体験参加の方々の中でも、4名がリピーターというは嬉しい
限りである。

 賤ヶ岳のネームバリューもあってか、大勢の参加者が集まった。そう、せっかく集まっていただいたというのに、である。自然はなかなかこちらの思惑通りになってく
れない。理想としては、歴史ある湖北の低山が薄らと雪化粧してくれて、空がスッキリと青く晴れてくれたらさぞや快適なスノーハイクになるだろうと。確かに前々日か
らの寒気は余呉湖畔に淡いメイクを施してくれたようだが、前夜からそれがグダグダの雨となった。せめて降るのなら雪だろう、という願いも虚しく、終日シビシビとし
た冷たい冷たい雨が降り続く結果になってしまった。

 余呉湖を取り囲む山々は“清須会議”後の覇権争いの場となった旧跡だが、歩かれているのは主に湖の東側で、西側は入山者も少ないという。道がどの程度確かなのかは
現場を見るしかないなと思っていると、地元のトレイルクラブが発行している“余呉トレイル・中央分水嶺・淀川水源の森”というカラ―刷りの立派な登山地図に赤い線
で示されてあり、少し拍子抜けした。

 歩き出す前から雨足はしつこくなり、支度はビジターセンターの構内を使わせていただいた。農道を急ぎ足で北上し山裾の防獣柵を開けて入った山道は、思いの外幅広く
はっきりしている。上にある砦の遺構へと案内する為であろう。尾根筋にもしっかりとした踏跡があり、ヤブ漕ぎの苦労はないと判断できた。ただ足元はシャーベットの
上を歩くようで悪い。幾段かの曲輪(くるわ)のような平地の後に、こんもりと土が盛った神明山砦跡に着いた。そこからの2m程の下りはズルズルで、何人かが尻もち
をついた。先は長いぞ、大丈夫か、と少し不安になる。その後緩やかな道が続いたので、そんな不安も取り越し苦労に終わった。ただ雨だけは止まない。私の古い雨合羽
が雨を吸い込む。権現峠で立ち休憩。この状況なので、座っての弁当休憩は諦めてもらった。

 視界も悪く、道も単調なので、行動にメリハリを付ける為先頭を交替して進む事にした。山ではリードを取った途端にいろいろな役目を負うことになる。この状況では
じっくり読図をする余裕はなく、その代わり雪の付いた地面で踏跡を見極め赤テープを見つける練習をする。それなりに楽しんでもらえたようだ。

 塩津浜分岐に達すると、俄かに道が整備され広くなる。“近江湖辺(うみのべ)の道”という道標が現れる。余呉湖と琵琶湖を結ぶハイキング道になっていて、残念ながら
面白味は失せてしまった。よく掘り込まれた飯ノ浦越に出て、計画通りのルートを完歩する目処が立った。最後130mの高低差を消化して賤ヶ岳頂上に着いた。幾つかの足
跡は残っていたが、誰も居らず貸切。ここへ来て雲が退き、余呉湖側も琵琶湖側も見える。湖面の一部に陽が差して竹生島が浮かび上がった。絶景。

 東屋での立ち休憩もどんどん体が冷えて来て早々に切り上げる。一気に下って車を回した余呉湖荘に降り立った。雨はまたまた勢いを増していて、帰り仕度もビジターセ
ンター内を使わせてもらった。ありがたや、ありがたや。

 本当に皆、よくも悪い条件の中を歩いて下さった。大したものだ。これを、“もう二度と御免だ”と思うか、“結構楽しかったよー”と感じるか、運命の分かれ道である。
山の天気は丼勘定。寛容な心で受け止めていただきたい。願わくば、ゼニーツクラブでもっと経験を積んでいただければと思う。

 経験の浅い方の道具は使い込まれていない。使い込まれていないという事は、機能が充分に残っているという事。レインウエアと靴は新しい方が絶対に良い、とヒシヒシ
感じた山行だった。                             
             
参加者の皆さん、お疲れ様でした。                      
 ( 雅  記 ) 


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