山行日 | 2013年12月22日(日) |
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山名・山域・県名 | 地蔵山(947.6m)~愛宕山(890.1m) |
目的 | オープン山行、愛宕山を表参道以外の道から登り、稜線上の雪歩きを楽しむ |
コース | 7:10八条口発=清滝駐車場着(17時まで1000円)、8:10出発…林道…8:45 空也滝分岐…9:00空也滝…脇道から大杉谷道…第一~第四ベンチ…10:50月輪寺道出 合…11:10愛宕道…11:30地蔵山分岐…トレース泥棒…12:20地蔵山△(947.6m)<10分 >…12:40西向地蔵ピストン…13:25愛宕道…13:35愛宕山△(890,1m)…14:05愛宕神社 …14:20登山者用休憩舎<35分>…表参道…15:45五合目東屋…16:45駐車場着、17:00発 =17:50八条口 |
メンバー | 雅、(一般)4名 |
天気 | 晴れ後曇り時々陽射し時々小雪 |
交通手段 | 車 |
装備 | 冬山日帰り装備 |
入浴 | 無し |
15日の湖北余呉からの帰りに、急きょ車の中でまとまった計画だった。体験参加者の
中からリクエストがあった山だけに、オープン山行に力を入れている今は喜んでお受
けする。
愛宕山というと、我々にとっては近所の“愛宕さん”であり“天下の総本宮の愛宕神
社”である。山屋にとっては、昔から石をザックに詰めて歩荷訓練で悲鳴を上げた
山、と無駄な解説をするまでもなく、要するに馴染み深い山である。そんな山でも、
まだ登ったことがないという方は当然おられる訳で、そんな方に初登りのきっかけを
作れたと思うと嬉しくなるし、またメインルート以外の静かで端正な山道を紹介でき
るのもたいへん光栄である。
朝の八条口で、他のパーティのリーダーで府岳連の重鎮に出会い、「えっ!愛宕にこ
んなに早くに行くの!」と言われてしまった。でもこれが正解だったのだ。
この週末も寒波がやって来て、日本海側に雪を降らせていた。その余波がどこまで南
下しているのか、予想は茫漠としていた。
大杉谷道から入る前に、空也滝に手を合わせる。滝からの横道をよじ登って大杉谷道
に出ると、表参道とは趣を異にする楚々とした道になる。人にも滅多に会わない。単
調だが時折下界が見下ろせて気分が変わる。初冬の普通の樹林帯の光景が、標高70
0mくらいで劇的に変化し一面の雪景色になる。月輪寺道に出ると完全に雪上歩行
で、そのまま愛宕道に達する。この日の計画は、愛宕三山(愛宕山、地蔵山、竜ヶ
岳)を巡るもの。主峰の愛宕は後回しにして、一等三角点のある地蔵を目指す。途中
にある竜ヶ岳道を覗くとトレースがない。一方地蔵への道にはキッチリと踏跡があ
り、泥棒させていただく。たっぷりと雪がある。標高700mまでとは全くの別世界
だ。この変貌に皆感嘆の声を上げる。どこを見ても美しい。
その美しさに歩みが引っ張られたのか、地蔵一等三角点に着いて昼を過ぎた。まだメ
インの愛宕に行かねばならないし、竜ヶ岳をラッセル往復するのはとても無理と判断
した。三山を二山に、計画の縮小。その代わりに、西向地蔵に足を延ばし、愛宕の三
角点に立ち寄った。
最大難所の石段を登って愛宕神社に参拝した後、休憩舎で暖を取る。用意したミネス
トローネを綺麗に食べていただいた。そして、さて裏道から下山するか、とコースを
説明していると、駐車場が5時に閉まってしまう事をメンバーのお一人から指摘され
る。迂闊だった。忘れていた。エライこっちゃ。裏道を楽しむ余裕はない。表参道を
素直に下山する。休憩の間にまた雪が積もっていて、人気(ひとけ)のない参道は新雪
を踏む。ところが、七合目を過ぎると再度景観が変化する。普通の地道の石段道に
戻ってしまう。本当にこの変化が面白い。閉まる15分前に駐車場到着。
積雪の予想が甘く、時間制限もあり計画通りに歩けなかったものの、雪歩きの楽しさ
の一端を味わっていただけたようだ。雪山はもっと奥が深い。また、ゼニーツで一緒
に歩こう。
参加者の皆さま、お疲れ様でした。
( 雅 記 )