山行日 | 2014年3月2日(日) |
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山名・山域・県名 | 灰屋山(蕗ヶ岳)(732.9m):京都北山 |
目的 | 積雪期京都北山マイナーピークハント復活、ラッセル登高による頂上踏み。 |
形態 | 日帰り山行 |
コース | :7:00八条口集合発=周山街道=R477=8:25京北宮“おーらい黒田屋”駐車場[京北トレイルk19]、8:55出発…K18、K17、K16宮坂峠、尾根芯を辿る…10:20トロー峠…10:45灰屋山(蕗ヶ岳)△、ツエルト被りパスタスープを作る、11:50頂上発…12:00トロー峠、西尾根の二本目の支尾根を目指す…12:20支尾根下降点…13:15笹部橋…13:35駐車場着=14:15“ウッディ京北”=15:20JR桂川駅、西大路駅 |
メンバー | CL:雅、Y里syu、О西 <一般>Tさん |
天気 | 晴れ |
交通手段 | 公共交通機関 |
装備 | 日帰り冬装備、ワカン、スコップ、ツエルト、コンロ、鍋 |
入浴 | 無し |
ゼニーツでは以前、積雪期に北山のマイナー三角点△をハントするシリーズがあった。エアリアマップなどで赤線の一般ルートが記されていない山を、自分たちで自由にルート線を描いてラッセルして登るのである。この時季ならではの楽しい遊びで、頂上で晴れてくれれば雪のテーブルとベンチを作って優雅で小洒落たランチタイムを過ごせる。ラッセル好きの会員も増えたので、3月の例会にその企画を復活させる事を目論んだ。ただそれは雪があっての話。その為に3月最初の日曜日を充てたのだが……。
またこの山行はオープン(第19弾)でもあり、幸いにも体験参加者の応募が一名あった。是非雪山遊びの醍醐味を味わってもらいたいと意気込んで京北に向かった。
ところが、ところが、雪は消えてしまっていた。たっぷりと雪にまみれた2月の鉢ヶ峰や比良正面谷とは勿論時季も場所も異なっているとは言え、ほんのこの3,4日の暖かさで消えてしまったというのだ。企画の目的の根幹が崩れ、唖然、呆然。
半ば捨て鉢気味に気持ちを立て直し、ワカンを車に山積みにしラッセルの事は忘れるよう努力して、単なる低山歩きとして再スタートさせることにした。歩き出しは京北トレイルの一部を行き、すぐに道を離れて意地になって獣道だけの尾根芯を登る。ラッセルをしていたなら辿っていたルートを態と未練がましく歩いてしまう。仕方がない。足元には鹿のフンとヒノキの球果が混じって一面に広がり踏み場がないくらいだ。
トロー峠は広い道が通った峠らしい峠。流石にそこから上は雪が地面を覆っている。フンではなく雪を踏む安心感。やっと思惑通りの歩きに近づいたと思いきや、すぐに三角点△が見えた。ラッセルをしても登頂できるように低い山を選んだのが裏目に出た。あっという間に着いてしまった。三角点標石が顔を出しているということは、それくらいの積雪しかないということだ。掘り出す手間が省けたとは言え、何と寂しいことか。ベンチもテーブルも作り様がない。せめて雪山らしいことをして帰ろうと、ツエルトを4人で被り、標石をテーブルにしてコンロを焚く。雪はなく、風もなく、冷え込むこともなく、ツエルトの値打ちも半減だったかな。
せめてせめて、下りは工夫して楽しもうと考え、ピストンはせずに違う尾根を下った。多少の読図をし、雪も道もない枝尾根を降りて行くと最後の50mは強烈な傾斜となり、慎重に足を出して桂川に降り立った。奪われた楽しみは、自分たちの手で作り出せばいいのだ。
計画とは全く変質した山行になった。それでも体験参加のTさんに喜んでもらえたのは嬉しい。なかなかに奥が深い山登りというものを、今後仲間として共有できたらさらに嬉しい。
? 今回、京都府警の電子提出用の登山計画書を利用した。京都の山に出掛けられる時、皆さんもやってみては如何か。さらにこの日は、駐車地の前の黒田駐在所を登る前に尋ねて挨拶し、下山の報告もしたので完璧な届け出といえる。
? 疑問として残るのは、頂上に掛かっていた山名札に“灰屋山”と書かれてあったのに対し、私がどの資料を見て“蕗ヶ岳”としたのか判らないこと。山の北側には“フキ谷”があるので、北の宮集落で呼ばれたのが“蕗ヶ岳”で、南の灰屋集落から見て“灰屋山”と呼ばれたとは想像できる。もう一つは、“トロー峠”の“トロー”の意味。
? 今冬はもう駄目かも知れませんが、北山マイナーピークラッセルはまた続けて行きたいと企んでいます。
? 尚、この日の体験参加のTさんは、好日山荘に置いたオープン山行の季節季節のチラシをずっと見て下さっていたとのことでした。Syunさんの苦労が報われました。
( 雅 記 )