山行日 | 2014年9月15日(月・祝) |
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山名・山域・県名 | ホノケ山(736.8m) |
目的 | 越前の古道を通り、カタカナ名の山のブナ林を逍遥する。怪我で休会中のK氏の足慣らし山行 |
形態 | 日帰り山行 |
コース |
行動:7:05八条口集合発=京都東IC~杉津PA~今庄IC=9:20奥野々林道、第二登 GPSログ |
メンバー | CL:雅、K村、S古、N泉、М本、Y里syun |
天気 | 薄曇り |
交通手段 | 車 |
装備 | 日帰り基本装備 |
入浴 | 無し |
夏の暑さが急速に衰えた9月。その最初の連休。ゼニーツでは大きな山への泊まりの山行まではなかなか計画出来ず、会員それぞれが単発の日帰り山行でストレスを解消していた。しかし、ゼニーツの新しい風が休眠中のベテランを目覚めさせる、という素晴らしい企画が急きょ立ち上がり、とても賑やかなワンデイハイクが起動した。
目的地の 越前:ホノケ山(736.8m) はベテランK氏が一度積雪期に突っ込んで撤退した山で、少なからず未練が残っていたという。無雪期には林道で結構上までアプローチが出来るので、怪我上がりの身体には丁度良い運動になるかもと考えた。行き先を決めてから資料等を読むと、ホノケ山は越前の内陸と日本海を結ぶ古道が通じていた歴史ある山で、京都や武生に情報を送る為に頂上で狼煙を焚いた(火の気)からその名が由来するという。さらに、頂上部のブナ林にも魅かれるものがある。
第二登山口駐車場は既に標高270m。メンバー6人でゆっくりと歩き出す。すぐに様々なキノコ類の歓迎を受け、シャキッと穂を立てたホツツジ、ヤマハギ、メドハギ、ママコナなど、秋の花々が沿道を飾ってくれる。どこからかマツタケのような怪しい香りも……。怪しい、怪しい。
歴史深い“菅谷峠(すげんたんとうげ)”は、残念ながら今や林道で平に開けられて興が覚めた。しかし、そこから頂上までは見事なブナの森が広がる。幹の立ち姿を見上げてはオ、オーッと嘆息し、足元の木の根道にム、ム、ムッと唸る。新緑の頃を想像し、間近の黄葉の頃を思い描く。
頂上は小広くなっていて、東に越美の山並みが望め、西には敦賀湾と日本海。メンバー「海が見える山はエエな―!」っと口々にする。その通り! 本当に海を見ながら登る山は、気分に滞る所なく実にスーッとする。気持ちが好い。向かいに見えている西方ヶ岳から蠑螺ヶ岳もそんな山の一つ。ベテランからは次々と海が見える山が紹介され、新人さんにはまた行きたい山が増える。
心地よい汗をかくと共に、ゼニーツ新旧メンバーの親睦がより深まった小山行旅となった。新鮮な雰囲気と熟練者の経験や知識が合わさると、もっと面白い山行が生まれて来そうである。
( 雅 記 )