北山:瓢箪崩山~西山:左大文字山

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山行日 2015年1月3日(土)
山名・山域・県名 瓢箪崩山~西山;左大文字山
目的 2015年初登り、大丸京都山岳会合同、親睦会 ワカン歩行訓練
形態 日帰り山行
コース

8:50八条口集合発=市内路上積雪=9:50岩倉東公園駐車場、10:05出発…10:55ととぎ池登山口道標①…12:10④三宅八幡道分岐…12:40瓢箪崩山△(532.4m)昼休憩<50分>…13:45④南尾根へ…14:15・461西尾根へ…14:55コースに戻る…15:25①…16:00駐車場着=移動=16:40衣笠天神森町駐車場…17:30左大文字山火床…18:30駐車場=19:15八条口着、解散

日帰り山行4時間52分  休憩1時間3分 合計5時間55分

Sスタート地点10:041~0:55瓢箪崩山登山口11:03~12:38瓢箪崩山13:31~15:22瓢箪崩山登山口15:24~15:59ゴール地点G

メンバー CL:雅、S字、N泉、М本、Y里syun、(大丸):H田、N嶋        計7名
天気 晴れ
交通手段
装備 雪山日帰り基本装備、ワカン
入浴 無し

 今年の初登りは、雪踏みのリクエストもあるので比良山にしようか、3日の土曜あたりがいいか、と朧げに考えていた。その朧げなるものが、ある出逢いではっきりとなり、具体的に動き出した。

 ヨドバシ好日の初売りをブラブラしていた私の後ろから声を掛けてこられたのは、岳連活動で何度もお世話になった大丸京都山岳会のHさん。新年の挨拶の後、正月休みの間に行くお互いの山の話になり、ゼニーツは比良にでも…と言うと、Hさん「それじゃあその比良行きに私も乗っかります!」と居合抜きのような申し出。驚きはしたものの大歓迎である。急に肩車されたような感じで、計画が進み出した。

 ゼニーツのメンバーも固まり、大丸さんからも美女がお二人も来て下さる事になった。しかも、冬山道具完備、ラッセルおまかせの猛者である。

 しかしこの後、初登りの方向がどんどんと思わぬ方へと傾いた。

 元日に関西に雪が降って結構積り、イン谷口から武奈ヶ岳の日帰りは困難に思えたので、目標を堂満岳に切り替えた。ところがところが、2日にさらに輪をかけた大雪が連チャンで降った。京都市内でも観測史上3番目に多い22㎝の積雪で、街は白い布団を被って静まり返った。

 “行けば何とかなるやろう”的な考えが揺らいだ。Syunさんからも「ちょっと無理ちゃいますか」という沈着冷静な進言。山は勿論の事、街の交通機関が乱れ八条口に集合することも危ぶまれる。比良に到達するまでにどれだけ時間がかかるか判らない。 決断。 前夜遅くになって比良行きを諦める。 しかし、せっかくの雪を遊ばない手はない。参加者のやる気も失せていない。どこの山でもいいよ、と言ってくれている。そしてせっかくの大丸さんとの親睦会を流したくはない。

 すぐに近くの雪遊び場を探し、決めたのが岩倉の瓢箪崩山。実はここ、指導・遭対委員会の読図講習でも利用した山で、“困った時の瓢箪崩れ”なのである。夜中に連絡を回して、新たな目的地と遅らせた集合時間を伝えた。

 夜が明けると銀世界。朝9時の路上もビッシリと白い。スタッドレス頼りで走り岩倉に着く。そこここで家の前を雪掻きする人を見る。何人かに“こんな日に山登るか―”という目で見られる。こんな日だから登るのである。

 住宅街で少し迷ってから何とかととぎ池の登り口に出合う。低山ならせめて真ッ新な雪を独占して踏みたいと思っていたが、同じ事を考えている人はいて、先人のトレースがあった。ガッカリ。登り始めは意外と雪は浅く、標高300mを越えた辺りから踏み応えが感じられる。いつものように湿った重い雪だ。トレースがあっても一応先頭は交替して行く。海千山千の大丸組には全く物足りなかったであろう。最後40m程の急登で瓢箪崩山△に達した。2時間程度の登りでお茶を濁す事になってしまった。
出発を遅らせた分、これで好かったのかもしれない。

 頂上での昼休憩では、Hさんお手製のスープをご馳走になった。コンソメ+ショウガは美味しくて温まりました。ありがとうございました。

 下りでは少し遊ぶ。往路を外し、新雪を踏みヤブを漕ぎ、読図してまたルートに戻る。また、初ワカンのNさんにお試し装着し更雪を歩いてもらう。一度も自分のワカンを踏んで転んでくれなかったので可愛げなし。そんなことで6時間の行動で下山した。町には雪だるまやかまくらや雪の滑り台まで建造されていた。

 今回おまけの寄り道を画策した。以前から案内したかった場所である。雪景色と夜景のコラボなら最高だろうと思った。左大文字山の火床だ。皆も私のわがままに付き合ってくれると言う。ありがたい。

 瓢箪崩れを降りてきたままの姿で車移動し、一転観光客で犇めく金閣寺へ。渋滞を避けてうまく衣笠に駐車できた。既に夕方4時半過ぎ。それ急げ!と何も考えずに歩き出したのが悪かった。町歩きから山道へ入る。当然雪が付いている。“ちょっと寄り道”程度ではないと感じた人から「大丈夫かぁー?」の声が上がる。次第に暗くなる。だましだまし皆を引きずって漸く左大文字山の火床に到着。 雪の夜景。 絶景。 溜息。

 5時半で暗くなった。後ろ髪を引かれる思いで降りる。ところが全員ヘッドランプ不携帯。私が手ぶらで大丈夫と言ってしまったからだった。大反省。幸いな事に、満月に近い煌々とした丸い光と白く浮かぶ雪の道とで、迷う事はなかったが、慎重に慎重に下った。

 他会の方もおられたのに、ゼニーツの代表が山屋としてあるまじき行いをしてしまい申し訳ない。でも絶景やったなぁ。

雪を楽しむつもりが多すぎる雪に翻弄された山行となったが、大丸さんとのせっかくの機会を活かせて私としては充実した一日だった。

 この場をお借りして、勝手な山行に付き合っていただいた大丸のHさんとNさんに、お礼とお詫びを申し上げます。

 ( 雅  記 )


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