山行日 2015年11月14日(土)
山名・山域・県名 池木屋山(1,395.9m)
目的 11月定例山行
コース 5:00起床-6:00テント撤収-6:30テント場・道の駅飯高発
7:22宮の谷駐車場着-7:40スタート-8:06鉄製の桟橋「立入禁止」引き返す-8:43犬飛び岩引き返す-8:47入り口小屋着-8:56宮の谷駐車場で協議・尾根を目指す。
9:06出発-9:15作業用モノレール取り付き-10:35稜線突き上げ(分岐)-10:50「P756.1△・宮の谷の頭」着-10:54発-11:00分岐に戻りスタート-11:36「P866」着(昼食)出発11:59-12:10分岐より下山-12:28旧登山道に分け入る地点発見-13:20登山道入り口赤いマークの樹の地点に下山~13;21宮の谷駐車場
【日帰り山行4時間47分・休憩54分・合計5時間41分】
メンバー CL:Y里、Y村、O西、M本、H田、S字
天気 雨、時々曇り
交通手段
装備 日帰り基本装備・シュラフ・個人マット・温泉グッズ (共同)ジャンボテント・銀マット・ランタン・ストーブ・鍋
入浴 ・奥香肌峡温泉スメール

気合を入れ計画したが、まさかの雨。天気は予測出来ても制御は叶わず与えられた条件下で何が出来るか、何をしたいのか。降水確率80%~90%と、後半に回復が見込める予報はまるで無かったが、宮の谷の清流に彩なす紅葉と奇岩絶景を楽しみたい思いが第一。高滝直下までを目標に、足場は悪いが入渓を選択する。

7台駐車可能とされる登山口駐車スペースは予想より狭かったが、この天気、勿論一台も止まっていない。カッパ上下を装着し、おもむろに出発。
 流石に水量は充分、名も無き小滝も格別の様相。ところが、整備された散策道のはずが、暫く入った所で「立入禁止」の看板に直面。赤い鉄製の橋が少し傾く程の落石があり、
道が削れてしまっていた。気をつければ通過可能状態ではあったが、その先の状況が不確かな事、天候が悪い中での入渓、謙虚に4文字で書かれた指示に従い撤退する事とする。
 戻りながら鷲岩へ、犬飛び岩へ、の案内に沿い脇に入ってみるが、沢の水嵩も増し、足首程まで浸からないと目的地点には行けぬ状況、完璧に打ちのめされ敗退。

 「雨バージョン2案」と考えていた、尾根から頂上を目指すルートの確認作業。協議し、残り時間を、こちらに転ずる事とする。
PCのリポート・下山で尾根を使い、P756・1手前から入った後、作業用モノレールに沿って最後まで下山された事例が出ていたが、エアリアマップやガイドブックの表示とは、幾分方向が異なる事から、本当の取り付き地点は何処なのか、を検証したい事もあった。   
駐車場を離れる際に、「これは何だ?」と、赤くマークされた樹に気がついたが、少し下った所から設置されている作業用モノレールに沿って上がれば、間違いなく稜線に突き上げる事がPC情報で解っていたので、気合を入れ直し、標高差300mの結構な傾斜をレールにしがみ付き上がる。何箇所も扉があり、S字開ける人、シンガリを務めてくれた0西さん閉める人で根気良く前進する。雨条件を押しての登山活動ながら、この一番難儀をした登りの頃から下山までの間、不思議と雨が止んでいた事は、誠に有り難い事だった。

 ネットを越え稜線に出て、まずP756・1の三角点(宮の谷の頭)を、北東に暫く歩いた所で目出度く発見。分岐に戻り、頂上に続く尾根の雰囲気はどんな感じかを見るためP866まで上がる。また、P866で昼とする見通しを共通理解し歩き出す。分岐から霧降山までのコースタイム登りは2時間30分。下りは1時間45分。前半はなだらかで、後半は多少急斜面のザックリとした尾根道か、と感じ取れた。まだ、そんなに歩かれて居ないのか、尾根を外さない意識だけを持ち、ジグザグに斜面を切りながら歩く感じで、「ここが道だ」と、はっきり踏み固められた登山道ではない。しかし、「登山道」と書かれた黄色いテープが、所々の樹に巻きつけられていたので、迷う事無く使える道だと理解した。

 分岐に戻りネットを越え下山。エアリアマップにある駐車場近くに下ろしている道は、レール道を下って行ったら、「きっと右手に出て来るはず」を意識して歩く。予想通りテープされ、それらしい雰囲気の箇所に遭遇する。(登りでは気付けなかった)しかし、今日はこんな草原に入ったら濡れるなあ・・・このままレール道を下った方が・・・と消極的に捉えたが、流石に会長!「偵察して来る」と、ひょいひょいと入って行かれた。
前向きに一歩をあゆみ出す事は、面白いに繋がる。何と、はっきりした道がジグザグに続き、登る前に確認した「赤でマークされた樹」の地点に、ドンピシャで下山した。

「登山口」とか、「分岐」といった標識を、完全には施されて居ない尾根コースながら、山頂に続くルートの様子がほぼ掴めた。「宮の谷&山頂周辺の湿原」といった核心部分の醍醐味は、次年度の新緑時節に見送る事にしたい。(ヒルが出るまでが重要条件)
悪天候の中で、あっちを見たり、こっちを見たりになったが、谷も入って見ないと、どんな感じかが解らないし、尾根も取り付いて見ないと、何処から入ったら良いかが、解り難かったが、そうした事はバッチリ解った山行となった。
天気良く周回出来ていたら、もっと全てが解り楽しめたのだが、生憎だった。まだまだ元気で歩ける様、精進せよ!という事か。また、行きましょう。 
(S字 記)
参加者の感想 

今回の例会の池木屋山、掲示板でS字さんが「ちょっと怖いとこ」とおっしゃってましたので、先週、比良に練習に行ったり、毎日腹筋したりして(笑)、怖がりの自分なりに覚悟を決めて挑んだのですが、まさかの通行止めで山頂まで行けずちょっと残念でした。でも、幾つもの滝と、少し紅葉と、渓流がとても美しく、魅了されました。是非、また日を改めて連れてってください。計画変更で登ったモノレールルートも、地図読みしながらのなかなか貴重な体験でした。帰りに寄った蓮ダムも、奥香肌湖の噴水(表層ばっき浄化装置)も印象に残る山行になりました。S字さん、もっと一緒に遊んでください。野点、ならぬ温泉点^^ごちそうさまでした。
(M本)

私は初めてのテント泊の山行で、池木屋山に登るよりも緊張しました。テントを張る段取りもわかりません。出来上がったテントに入る時はワクワクしました。まるで、秘密基地に入る気分?食事やミーティングが終わり、皆さんが寝付かれても、風や雨の音でなかなか寝付けません。俊二さんは外のベンチに寝られた。(野性児)その定期的な寝息を聞くうちに、いつの間にか夢の世界に入りました。
S字さんの企画した山行は晴天ばかりと俊二さんから聞いていたのですが、今回は降水確率80%で、朝からずっと雨でした。コースを変更して歩き始めると不思議と小雨に。さすがS字パワー?
私は手袋が濡れる度に気持ち悪くて脱いでいき、持参した3双とも駄目にしてしまい、下りは素手では危ないのでM本さんから手袋を貸してもらいました。会長からは「忍耐力をつけるように」とお言葉がありました。今回の山行の教訓になった言葉です。次回からは手袋10双くらい持っていきます。何はともあれ皆怪我なく、元気に山行を終われて良かったです。
定例山行の1週間前から毎日通勤中に池木屋山に行った人のblogを読んでいました。
滑落事故や遭難事故があるということなので、万が一に備えて出発の前に部屋の掃除を頑張りました。これも今回の山行のお陰です。
S字さん、貴重な体験をさせていただいて有難うございました。珈琲もお抹茶も美味しかったです? 
(H田)

 金曜夜の嵐に始まって、土曜日もずっと雨だった。
せめて名瀑高滝だけでも拝もうというリーダーの案も、予期せぬ登山道封鎖で万事休す。宮の谷渓谷の水嵩は増えてゴウゴウと流れ、気持の悪いヘツリの道に突っ込む
のは無謀だと感じた。
 今後の為、下山路に辿るはずだった尾根道を偵察に行った。この後半の行動が結構面白かった。見方に依ったら、登山地図に表記された道が正しいか否かを検証するよ
うな行為ではあったが、興味深かった。モノレール手摺り道という特殊なルート。案外いい加減な登山地図の情報。新旧道の交替の実態。けったいな遊びを、雨の中、え
え大人が、喜々としてやっている。おもろい仲間たちでした。
(雅)

松阪は自動車競技で毎月通った懐かしい町です。自動車競技も全天候型スポーツで、雨の練習には積極的に取り組んだこともあり、雨の山行には抵抗のない私ですが、真夜中のテントの外は嵐で、道に叩き付ける雨音と、強風にたなびく道の駅の旗の音が凄まじく、さすがの私も少し不安になった。
雨でも良いことがありました。登山口に向かう途中の蓮ダムでは、雨の日にしか現れない、蓮八滝の何滝かを見ることができた。
池木屋山周辺は、頂上が尖がった山が多く、谷も深く、傾斜のきつい印象的がある山でした。
今回は、立入禁止となった登山道や、沢沿いの登山道は水没に阻まれる等、予定の行程を残すかたちになりましたので、
再度晴れた日に訪れてみたいです。登山後の茶会は新鮮で、緑茶が美味しかったです。ありがとうございました。   
(O西)

担当のS字さんと暫らくお会いしてなかった。
久しぶりに元気なお顔を拝見する為、10月定例に参加することにした。
前夜、現地に向かう道中から雨で、テントが濡れないように屋根のある場所を探す。
毎回やっているのだが傍から見るとまるで不審者のような行動をとる。
池木屋山自体は途中で中止となってしまったが、雨の日は遠くの景色より近くの景色を楽しむもの。何時もと違う視点から山を見ることができる。
普段は気にも留めないコケをじっくり観察したり森林内ではヒメシャラのツルツルした幹に興味を示し、真っ赤な自然のホオズキ発見など、見逃しがちな草花や樹木に目が行くようになった。
また、三等三角点があるP756.1mへの探検。(ここには宮の谷ノ頭とプレートがあった)
エアリアマップに記載されているルートの確認など他にも面白い行動が色々できた。
モノレールのレールを掴んだ登山は非常に楽しかった。
(Y里)


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