山行日 2015年1月12日(月)
山名・山域・県名 南伊勢:局ヶ頂(310.3m):南伊勢
目的 海の見える山歩き
コース 山科駅7:00⇒登山口9:28→216m合流地点9:59→北峰10:28→局ヶ頂山頂10:48→海跡湖12:14→塩竈浜12:21~12:57→道行竈14:14→登山口15:31⇒山科駅19:32
メンバー 9人(男性4人、女性5人):内 体験山行1人、ゲスト1人
天気
交通手段
装備 日帰り基本装備
入浴 アスピア玉城ふれあいの湯 https://kizuna.town.tamaki.mie.jp/sangyokanko/kanko/fureai.html

11月の姫越山に続き、海の見える山ということで局ヶ頂に行くことにしました。局ヶ頂はガイドブックでの掲載少なく、山好きの者でもあまり知られていない山みたいです。
 標高310mの低山ですが、このあたりで一番高く、海に向かって遮るものはないため、頂上からの眺めは素晴らしいロケーションです。
 いろいろなコースがあるみたいですが、今回は相賀トンネル手前の登山口から山頂に至り、塩竈浜(しゅうがはま)に下り道行竈(みちゆくがま)を経て国道で登山口に戻るコースを選びました。
 相賀浦トンネルに向かって左手に登山口があります。一度下り、すぐ登り坂となり、尾根まで約20分急な登りがつづきます。思いのほか幅のある明るい道で、山火事をくい止める防火線として作られた道らしいですが登山としてはあまり楽しくない道です。
 尾根道に出ると、五ヶ所湾が見下ろせます。道はアップダウンを繰り返し最後の急登を登り切ると頂上に出ました。山頂からはどんな形容詞を持っても言い表せない180度の大パノラマです。
 右手に塩竈浜、紀州の山々、左手に五ヶ所湾、そのむこうに英虞湾。胸のすく展望にしばし見とれます。
 山頂から254mピークまで稜線を西に進み、そこから塩竈浜に下りました。浜は海ガメが産卵に訪れる浜でもあるらしいです。太平洋へと続く青い海と空を前にして、気分はすっかりプライベートビーチ。別な言い方をすれば山道を歩いて越えなければたどり着けない、まるで俗世から隔離されたかの様な人気ない静かさに包まれる海岸です。
 日常を離れ、贅沢なひとときを楽しみながらランチタイムとしましたが、ただ風が冷たく食後、早々と浜を後にしました。
 元来た道を少し戻り変わった地名の道行竈(みちゆくがま)へ。道行竈はその昔、平家の落人が開いたと伝わる集落だそうです。塩竈浜も落人らが生計を立てるため、塩作りに海へ通ったことが由来とのこと。
 集落の近くまで来ると、ミツバチの箱が置いてあり植物を調べているのか、大学教授風の男性二人と出会いました。塩竈浜の手前の池が海跡湖(県天然記念物)であると教えてくれました。ここは消滅が危惧されるハマナツメの本州北限の地だそうです。
 国道を渡り大江の集落に入ると、今朝、仕留めた鹿を捌いているところに遭遇。初めて見る光景でした。
 今回は天候にも恵まれ、冬の澄んでいる空気のため、紺碧の海がきれいでした。
 また海の見える山を見つけたいと思います。

 

 


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