山行日 2016年12月4日(日)
山名・山域・県名 雪彦山
目的 鎖場上級コースにチャレンジ!
コース 雪彦山登山口9:05→大曲10:05→虹ヶ滝10:32 →地蔵岩11:13(地蔵岩にチャレンジ)→大天井岳12:36→昼休憩13:03出発→雪彦山登山口14:27
メンバー 6人(男性4人、女性2人)
天気 晴れのち雨
交通手段
装備 日帰り基本装備、シュリンゲ、カラビナ、手袋、ヘルメット
入浴 雪彦温泉 https://www.e-yamasa.com/seppiko/

 ルートは決まったものの、大天井岳を中心として時計回りで行くか、反時計回りで行くかきまらず山行当日を迎えてしまった。ネットの情報をみると時計周りで行く人が多く、反時計回りで行くと、人の流れに反して逆行することになるのではないかと思ったり、会長からの危険性をはらむ岩場は登りが大原則かつ行動前半の体力、集中力まだある時に上った方が良いというアドバイス、更に当日の天候などを考えると結局、自分の中で決まらず山行当日の移動中の車の中で、危険性をはらむ虹ヶ滝~大天井岳間を登りで使用することにようやく決定。(反時計周り)
 
 今回の山行始終先頭で歩かせてもらった。登山口から虹ヶ滝までは歩きやすい登山ルート。途中巨大な堰堤に遭遇、なんとスケルトン堰堤!骨組みだけの堰堤でまるでジャングルジムの様。車が流れてきても通過できそうな程の巨大なスケルトン。この堰堤で防ぐ岩が流れてくるのかと思うとちょっとビックリ。あっけにとられて写真すら取り忘れてしまった。
しばらくすると左手に巨大な地蔵岩が見えてきた。ここはクライマーの練習場らしいけれど残念ながら見ることはできず。虹ヶ滝あたりから岩場が増えてきた。早速ヘルメットを着用。思ったよりも簡単に登れたことが嬉しい。ネットの情報に肩透かしを食らわされた気分。
 
 そして地蔵岩にチャレンジ。ここは鎖がないため慎重に登っていかなきゃ危険。各々自分で登れそうな場所を探して地蔵岩の頂上を目指す。きちんと手足を置く位置を考えながら登らないと行き詰る。手足を滑らせたら落ちること間違いなし、ケガするだろうなあなんて考えながら試行錯誤の上なんとか登頂。そして地蔵岩からの眺めは最高!
下りはさすがに危ないとの会長の判断で各自、シュリンゲを腰に巻き、カラビナを装着。会長やY里さんにロープで確保してもらいながら降りる。ところが登ってこれたはずなのに、いざ降りるとなると降りられない、手足を確保できる場所がなかなか見つからず登るとき以上に試行錯誤。登る感覚と降りる感覚は全く違うということに初めて気が付いた。でもロープで確保してもらっているという安心感もありなんとか地蔵岩から降りることができた。私以外のメンバーはなんとも器用に降りてくる。ここでもすごいなあと感心。

 地蔵岩をあとにして、大天井岳まで断続的に続く鎖場。なるべく鎖に頼らないで登るようにと会長から新たな課題をもらい実践してみる。手や足をかける場所を探しながら登っていく。どうしてもという時だけ鎖を触る。そして大天井岳まであと少しというところまで来て、最大の難所に到着。10メートルはあろうかと思われる巨大な鎖場。さらに角度は私の印象では直角に近い、そして今までの岩場と違ってとっかかりが薄く、少ない。さすがにここは鎖を使わずに登ることは今の私には不可能と判断して太い鎖を頼りに登っていく。ところが足をかける場所が見つからず、手だけで登っている状態。途中で前に進めなくなってしまった。なんとか鎖にぶら下がっているもののこのままでは、手が痺れて掴まっていることもできない状況になりそう。手を離したら確実に落ちる。大ケガ間違いなし。とにかく何としてでも登りつかなければいけない、躊躇している間も腕の疲労は大きくなる一方。せめてシュリンゲとカラビナで一時的にでも体を確保したいと思ったけれど、先ほど地蔵岩から降りた際に手の届かない所に片づけてしまった。考えている余裕はもうない。意を決して力を振り絞って登っていく。なんとか登りきることができた。振り返ると後ろのメンバーはなんとも簡単そうに登ってくる、さすが!いつか私もこの鎖場を簡単に登れるようになりたい、また来ようと思った。

 大天井岳で昼食をとり、天気が怪しくなってきたので早々に下山開始。案の定、ぽつぽつと雨が降ってきたけれど、樹林帯の中での下山なので木々たちが雨を遮ってくれる。下山開始後も短い鎖場が断続的に連続する。おなかいっぱいになるほどの岩場を堪能。なんとか本降りになる前に登山口に到着。

 今回、私以外のメンバーは熟練達者な方ばかり。とにかく後ろを気にすることなく、始終自分のことだけに集中できるというとても私にとって恵まれた山行でした。
ヘルメットについては、あって正解。岩場が多いので結構石が上から落ちてくる、落ちてくる。気を付けてても落としてしまう石。それを反射的に的確に避けるのは難しいのでやはり身を守るためにはヘルメットが有効だと学習。
そして、山行中会長にヘルメットには必ず自分の名前や住所などの個人情報を書くようにアドバイスをいただいた。最後に現場に残されるものは身体ではなくヘルメットなどの装備品だそうです。

 

 


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