山行日 | 2017年5月3日(水)前夜発~5日(金) |
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山名・山域・県名 | 立山三山 |
目的 | 春山合宿として、テントベースで残雪の立山連山を縦走する |
形態 | 雷鳥平テントベース |
コース | 雷鳥平→別山→真砂岳→富士の折立→大汝山→雄山→雷鳥平 |
メンバー | 5人(男性3人、女性2人) |
天気 | 晴れ |
交通手段 | 車 |
装備 | テント泊装備 |
入浴 | 吉峰温泉ゆーらんど https://www.yoshimine.or.jp/?page_id=37 |
最高の好天に恵まれた楽園のような立山であった。
最初に意欲有りき。そして道具を揃え、それを使っての訓練を行う。
訓練の量こそ少なかったものの、手順を踏んで臨んだ初めての春山は、雷鳥と共に寛容な心で我々を迎えてくれた。
会の実績を振り返れば、2005年のGWに今回と同じコースで合宿を行っている。その時もアイゼンデビューの者が多かった。
その時と今回を比較しても今回の参加者には全く意味はないが、私としては前回の経験を活かさねばそれこそ意味がない。
ということで、前回の記録を見直し、その時の反省点を思い出した。
〇 装備を念入りに点検する事。
〇 隊列を組み、意味を持たせた順で進む事。
〇 出発前に、コースポイントを押さえる事。
残雪の高山のロングコースを、散歩のようなボーっとした意識で行動して欲しくない。そういう意図である。
9時間強で歩けたのは、前回と同じであった。ただ、私の感覚では今回のメンバーの方がずっと余裕があった。
終始どこを取っても非の打ちどころのないパノラマ景観に、後ろ髪をずーっと引っ張られながらの尾根歩きは、一分一秒でも長くこのパラダイスに留まりたい という心理が働き、のんびりペースになったと思う。本当に贅沢な合宿だった。
余裕があったのは、リーダーの出発時間前倒しで早立ちの決断、のお蔭でもある。
今回の反省としては、
〇 食事が各自持ちで、それはそれなりに楽しかったが、やはり共同にする方が時間や装備の無駄が省けたであろう。
〇 スノーソーを備えてなかった。雪壁の構築にはあった方が楽。
〇 渉外、会計、装備、等、合宿には役割を分担するのが基本であることをもっとしっかり伝えるべきだった。
〇 もう少したくさんのメンバーを揃えねばならなかった。
天気に左右されるのは当たり前であるが、春山の魅力に触れる事は皆が思っている程難しい事ではない。
来年もまた新しい世界に踏み込んでくれる人が増えることが楽しみである。
(雅 記)
合宿最終日、帰路途中の立山駅でふとリーダーに「なんで雪山を登ろうと思ったん?登山初めるときから考えてたん?」と尋ねられ、私自身咄嗟に理由が思い浮かばなかった。
登山を初めた当初は雪山なんて考えてもなかったので。で思い浮かんだのが、昨年の冬に連れて行ってもらった八ヶ峰。
この時ゼニーツで初めて雪山を体験してその楽しさに心奪われたのを思い出した。たった一度の経験にも関わらず、今年は絶対にもっと雪山に行きたいと思い、機を逃がさないようにと思い、
昨年末のセールの時に、まだ使う予定すらないのに勝手に冬靴と前爪アイゼンとピッケルも購入。
そのおかげで、練習登山でなんとか冬の伊吹山の三角点も踏む事ができ、さらには春山合宿にまで連れて行ってもらえた!なんてラッキー!
無雪期のアルプスすら経験していない私が、いきなり春山合宿で積雪期の3000メートル越えの雄山の三角点まで踏めて、感無量!忘れられない経験となりました。
手取り足とり教えて下さった皆様、本当にありがとうございます。
(Mおか記)
いろんな事に恵まれた素晴らしい山行でした。リーダーが早朝立ちに計画を変更くださったおかげで、
不慣れでもとても余裕をもって歩けました。
テント場からヘッドランプで一番乗りでの出発、
カリカリとアイゼンを効かせて歩く感触を楽しみ、雷鳥のお出迎えに感激、
明けて行く空に消えていく星を追いかけるように稜線に上がり、ピンク色に染まった周りの山を観て感動しました。
青い空に白いアルプスの山並が素晴らしかったです。
落ちたら怖いな、と思うような所も、大山での訓練で止まり方は教わったのでなんとかがんばれましたが、実際に落ちたら止まれるかどうかは自信がありませんでした。
風がもっと強かったらふらついて落ちるんじゃないか、雨だったら岩も滑るだろう、霧だったら?雪だったら?もっと時間が経って気温が上がったらこの足場の雪ごと落ちるかもしれない。
などいろいろ思い、早めの行動開始と晴天であったことに感謝しながら一歩ずつ大事に歩きました。
テント場の受付のやり方も覚え新鮮でした。
夜、お手洗いに行って自分のテントがわからなくなり、しばらく迷ったのはナイショです。
(M本記)
しばらく満足に歩けていなかったので、春合宿に向けて岡山県の沙美アルプス縦走で足慣らしをするなど、準備万端で挑んだつもりでしたが、合宿直前に登った唐松岳でグローブ一式を紛失し、合宿当日にバタバタと店巡りをしてグローブ探しをするという慌ただしい出発となった。
結局、立山での3日間は快晴で、暑さを感じる程の強い日差しが容赦なく突き刺さり、一気に日焼けで真っ赤になった。稜線でも寒さを感じる風は吹かず、新調したオーバーグローブの出番は無い程の好天に恵まれました。
登山では先頭を任されたにもかかわらず、自身、初めての立山に感動しきりで、ついつい後続との間隔が広くなり過ぎて、先行しては待つという連続となり、ペース配分に反省が残りました。
日頃、先頭を歩く事が少なく、苦手が浮き彫りとなった合宿でした。
今回の合宿で得たことは、今後の課題として意識したいと思います。
合宿に参加させて頂けた事と、一緒に協力して過ごした仲間に、心より感謝致します。
(O西記)
偶然にも三日間共快晴で風も無く条件の良い山行に恵まれた。
入山二日目の縦走時に出発時間を前倒し予定外のヘッドライト夜間歩行になり少し不安がよぎったが
メンバーがタフであり、しっかりしていたおかげで何の問題もなく無事ベースキャンプまで周回することが出来た。
最終日の下山日にも時間を変更しバスの始発に合わせて出発。帰路の交通渋滞を避けることが出来た。
リーダーは計画予定時間を変更する場合は変更する理由と必要性をメンバーにしっかり伝える事。
変更した時間に無理がないかを見極める判断力も重要だと思った。
(Y里記)