晴れていれば山頂から360度の大展望の瓶ケ森。山頂の標高は1897mもあるお山であるにもかかわらず手軽に登れるので、たくさんの人がこの山に訪れていた。登山口から20分程の瓶ケ森避難小屋は数年前に建て替えられた二階建ての立派な避難小屋。近くに新しいトイレも併設されている。避難小屋の裏手からは水が滔々と湧き出している。この日は瓶ケ森を守る会の方たちが隣に建っている旧瓶ケ森避難小屋の補修作業を行っていた。先日の台風の影響で修繕が必要な状態になっているそうだ。有志のメンバーの方々が集まって補修作業を手作業で行っていた。普段は閉ざされている旧避難小屋内部も見せてもらった。土間作りの古いけれど十分立派な小屋だった。この小屋は国体の時に作られた小屋で国体終了後は個人の方が買い取って手入れをされながら使用されてきたものだったが、その方亡き後は瓶ケ森を守る会のメンバーの方々がその意思を継いで会費を支払って修繕しながら今日に至るそうだ。そんな人々の思いのつまった小屋だった。同じく国体の時に東赤石山にも小屋が作られたそうだ。残念ながらこの赤石山荘は現在老朽化のため建物は残っているが閉鎖されている。