山行日 2010年9月13日(日)
山名・山域・県名 烏谷山(からとやま)
形態 日帰り山行
コース (8:30)JR比良駅-百閒堤―深谷林道終点―丸山谷の支流-小屋跡-(12:50)南比良峠―(13:10)荒川峠―烏谷山(13:40-14:15昼食休憩)―(14:40)荒川峠―(16:10)大岩谷分岐―(16:30)中谷林道出合―志賀駅

メンバー 4人
天気 曇り
交通手段
装備 日帰り基本装備
入浴 なし

初めて通った深谷のルートは、異なる4つの楽章から成り立っていた。―林道、連続する堰堤の沢、急登、そして美しい苔に覆われた古道。こんなに変化に富むルートは珍しい。途中の急登では怖い思いもしたけれど、無事終わってみれば大変面白いルートだったと思う。

集合の比良駅を出てバイパスをくぐると、四ツ子川が西南へ90度流れを変えるポイントに江戸時代の百閒堤の石垣が残る。予想最高気温29℃は、今夏の猛暑を乗り越えた身としては涼しいはずの気温だったが、緩やかな傾斜の林道で汗がぽたぽた落ちた。長い林道歩きの末、沢沿いの山道へ入った。
比較的新しいピンクのテープを探しながら、左岸から右岸へ、右岸から左岸へ。堰堤が続く川は、土砂崩れ回避のための渡渉2か所を加えて計5か所の渡渉があった。Y村さんが、靴の甲を這っていたヒルを後ろから目ざとく見つけて下さって、急いでヒル下がりのジョニーを靴と裾へ吹き付けまくった。
丸山谷支流でルートはその左岸へ曲がり、崩れた小屋の左を回り込んで進むと急斜面になる。ロープに沿って、というかロープの助け無しに登れないような急登。それも延々とロープが続く(ように感じられた)。もし雨が降っていたら、もし一人だったら、きっと怖くて断念していたと思う。いつもなら小腹が空いてくる時間になっても必死にロープを掴んでよじ登っていた。やっと平らなところに辿り着き一息ついて歩き出すと、今度は白い霧の中みずみずしい苔に覆われた美しい古道が伸びていた。もしあの急登がなければまた来たいと思うような素敵な道だった。
稜線が見えてきたところでいったん10メートル程下り、北へ進むと南比良峠へ到着。南比良峠では青い空を見ることができた。比良縦走路に沿って荒川峠から烏谷山山頂へ。山頂で本日初めてのハイカーと遭遇。花折れ峠から歩いてきたソロの女性だった。
下山は荒川峠から南方向へ。尾根から谷へ入るところで道標が立っていて迷う心配は無し。
この日、3リットル持ってきた飲料はもうその頃にはほとんど飲み切っていた。足が吊ったと後ろから声が聞こえた。気を抜くと顔に蜘蛛の巣が何度もひっかかった。
大岩谷分岐手前に水場があり、大きな岩の下からサラサラと冷たい水が流れ出ていて、皆で順番に手を洗ったり顔を洗ったり、ひとくち口に含んだりして生き返った。中谷出合の林道へ出た途端に大ぶりの雨に降られた。ありがたい、まるで林道に出るまで待っていてくれたかのようなタイミングだった。残念ながら今日は山頂から琵琶湖は望めなかったけれど、志賀駅へ戻る道すがら琵琶湖が見えて満足した。駅手間のかき氷の旗があったが残念ながらもう閉店していた。
また来年、志賀のかき氷がゴールの山行を計画しようと思いますので、どうぞ皆さん楽しみにしていて下さい。

 


ページトップへ戻る