硫黄岳・根石岳・天狗岳

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山  行  日 2025年2月22日(土)〜24(月)
山名・山域・県名 硫黄岳・根石岳・天狗岳:冬の八ヶ岳
形  態 冬の八ヶ岳と雪中テント泊を楽しむ
コ ー ス 【1日目】
茅野駅周辺に車を止めて桜平まで根石岳山荘の送迎車で移動
桜平登山口10:30→11:00夏沢鉱泉11:20→オーレン小屋→夏沢峠→14:20硫黄岳→夏沢峠15:20→箕冠山→16:00根石岳山荘
【2日目】
根石岳山荘7:20→7:30根石岳→8:00東天狗岳→9:30黒百合ヒュッテ
テント設営後散策10:50→11:50にゅう→12:35白駒池→13:35高見石→14:30中山展望台→15:00黒百合ヒュッテ(テント泊)
【3日目】
黒百合ヒュッテ7:00→8:15渋の湯
メンバー 5人
天  気 晴れ
交通手段
装   備 冬山テント泊装備(寒さ対策必要)
会のテント利用
【個人装備】アイゼン、ピッケル、ワカン、ストック、オーバー手袋、アタックザック、銀マット各自1枚、ニット帽、バラクラバ 、ゴーグル、サングラス、スパッツ、冬山靴、防寒着、寝具、厳冬期に耐えられるのも(シュラフ、シュラフカバー、個人マット)
【共同装備】テント、シャベル、ガス、バーナー、鍋、夕食(1日分)
入  浴 ハイウエイ温泉諏訪湖(下り線)

昨年冬の天狗岳と黒百合ヒュッテのテント泊を企画したが実施できず1年待っての山行となった。
根石岳山荘に泊まると茅野駅から桜平まで送迎してもらえるので小屋泊とテント泊の山行となった。
茅野駅に9時15分集合だったので朝4時に京都を出発して、予約しておいた駐車場に車を止めて順調に送迎車に乗り込むことができた。
唐沢鉱泉より手前からチェーンを装着し、雪の坂道もぐいぐい登っていった。桜平で車を降り夏沢鉱泉で12本アイゼンをつけ、まずはオーレン小屋をめざした。
冬季避難小屋として利用できることを事前に調べていたので休憩をとり、ここからみんなで硫黄岳をめざすか、体力に自信がなければここで待つかの意思確認をした。
雪が多くラッセルなら時間もかかり硫黄岳登頂は無理かなと思っていたがみんないいペースで歩けて時間もまだあるので全員で夏沢峠を通り硫黄岳に向かうことにした。
午後から晴れの予報だったがなかなかガスがはれない。
夏沢峠からはピストンになるので重たい荷物を置きアタックザックに必要な物を入れて山頂をめざした。
真っ白だったが登頂できて満足感あり、そして爆裂火口も見えた。先を歩いていた2人も寒さでじっとしていられず写真を撮りすぐ引き返してきた。
夏沢峠で再びみんなが合流し、根石岳山荘まで樹林帯の中を進んだ。箕冠山を過ぎると根石岳山荘はすぐだった。
ようやく青空が出てきて美しい景色が広がってきた!受付を済ませ別館に案内され、もう一つのグループと意気投合し盛り上がりアットホームな時間を過ごすことができた。
美味しいと評判の温かいカツとじの夕飯もとても美味しかった。寝転ぶと部屋の窓から満点の星空が夜中ずっと見えていた。 
朝のご来光に空が染まり西天狗岳が輝いていた。アイゼンをつけて7時半に出発したが、しだいにガスがかかり始め、根石岳に着くころには西天狗岳山頂が見えなくなった。
東天狗岳へ登り西天狗岳に向かおうとしたが道も見えなくなり危険と判断、西天狗岳はあきらめて黒百合ヒュッテをめざすことにした。黒百合ヒュッテからの登山者とすれ違う。やっと晴れてきて今なら西天狗岳に引き返せるのではという考えも浮かんだが、私たちの歩く先にも美しい縦走路が続いていた。遠くにはいてつく寒さで凛と立ち並ぶ白い樹々、もふもふの雪のついた樹林帯をくぐり抜ける幸せな時間、わくわくが止まらない。
振り返ると東天狗と西天狗の双子峰がはっきり姿を現していた。最後の斜面を下ると色とりどりのテントが並ぶ黒百合ヒュッテに到着した。  
憧れだった雪中テント泊、踏み跡のない真っ白い雪原が広がり白い樹々に囲まれた素敵なロケーションの中にみんなで協力してジャンボテントを張った。
午後は中山峠からにゅう、そして白駒池を通り中山山頂へ周回した。ワカンを持ってきた3名はワカンで散策した。シニア組はにゅうのピストンを目標にゆっくり行くわということで、2組に分かれて行動した。
にゅうからは富士山が見えて思わず驚いた。反対側には真っ白な白駒池が見え、あれが池なんだとまた驚いた。
凍った池の上を本当に歩くことができ、八ヶ岳の寒さを実感できた。次に高見石小屋を通り中山展望台に着くと雪の美しい造形と蓼科山を望む素晴らしい展望が広がっていた。
シニア組にも見てほしい!足を伸ばしてここまで来れたらいいのにと思っていたら、にゅうの後、白駒池では雪をどけて氷を目で確かめ、高見石小屋では美味しいと評判の揚げパンも食べて、私たち以上に同じコースを堪能して帰ってきて、みんなで話が大いに盛り上がった。  
夕飯のビーフシチューも大成功!そこから今まで体感したことのない寒い長い夜を過ごしやっと次の日の朝になった。
朝の気温はマイナス19℃!寒すぎて早くその場を離れたいほど。10:35のバスの時刻に間に合うようにテントを撤収して黒百合ヒュッテから渋の湯に最短コースで下山した。
帰りも雪予報だったため高速道路が心配で、計画していた展望のいい西尾根は行けなかったが順調に下山できタクシーを相乗りして茅野駅に戻り、諏訪インターのお風呂に入り早めに帰宅てきた。
テント泊が初めてのメンバーがいたが極寒の中でのテント泊山行を楽しかったと言ってもらえてよかった。
シニア組も同じコースを歩けるか心配されていて事前にエスケープルートを考えたりしたがみんなが同じコースを歩けて達成感は大きい。
雪山では動いていると大丈夫でも止まると一気に寒さで手先足先が耐えられなくなるのを実感、雪山では歩くペースが違う場合どうするか、事前に考えておくことも大事で、手先がすぐ温まるカイロをポケットに入れておくと重宝した。
冬の厳しい寒さや不自由なことにどう対応するかを考えやってみることが楽しい。雪中テント泊にまた挑戦したいなと思った。

 


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