比叡山延暦寺〜大原(京都府山岳連盟登山学校第4コース実習)
山行日 |
2021年10月24日(日) |
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山名・山域・県名 |
京都一周トレイル北山コース |
目的 | 登山学校実習登山 |
形態 | 京都府山岳連盟登山学校スタッフ参加 |
コース | 比叡駅~標識北山1~浄土院~釈迦堂~玉体杉~峰辻~横高山~水井山~仰木峠~ボーイスカウト道~戸寺 |
メンバー | Y村会長、Y野、生徒31名、スタッフ10名 |
天気 | 晴れ |
交通手段 | 叡山電鉄 |
装備 | 日帰り基本装備、雨対策 |
入浴 | 無し |
10月24日(日)に第4コースの実習登山(比叡山ケーブル駅~戸寺)が実施された。 8時45分に八瀬比叡山口ケーブル駅前に生徒31名、スタッフ10名、計41名が集合した。 八瀬比叡山口の気温は10℃。少し肌寒い。日中は移動性の高気圧に覆われて広い範囲で晴れる予報。登山日和になる予定。 ケーブルに乗る少しの待ち時間、Y村講師から方位確認の練習、コースの全体像を掴むこと、地図の表現の仕方と実際の現場を見て確認して欲しい。八瀬比叡山口西側の斜面を例に挙げ、等高線が密につまっているこの斜面は急斜面で登ることは難しい。地図の表現と現場をしっかり確認しましょう、と説明があった。 校長からは、第4コースのテーマは読図。地図とコンパスを手に持ち、方角と地形を確認しながら、10㎞弱の道のりを歩きましょう、と挨拶があった。 9時00分のケーブルに乗り、ケーブル比叡に到着する。早速1班~6班に分かれて、各班で自己紹介、方位磁石の持ち方の練習、4方位の確認をして、整地をする。そして今日歩くケーブル比叡駅標識北山1~大原戸寺標識北山23までのコースの概要を掴み、9時25分スタートした。 歩き出すとすぐロープウェイの架線の下を潜る。地図上ではどう現されるか確認する。 地図上の徒歩道、幅員3m以内の道路、有料道路の曲がり方や徒歩道との距離、近づいたり、離れたりするところから現在地を掴む。トンネル、橋梁なども現在地をつかみやすい。記念碑、建物、電波塔などの人工物も現在地をつかみやすい。そして等高線!等高線が密になっている急斜面。等高線の幅の広い緩い斜面、尾根、谷、谷の出合、鞍部、ピーク、地図の表現と現場を確認しながら現在地を掴んでいく。 スタート地点、標識北山4の展望の良いベンチのある地点、玉体杉、横高山、東海自然歩道とボーイスカウト道との分岐の5地点ではコンパスを使って、整地、円陣コンパスで方位確認、コンパス123を2回ずつ練習した。長いコースで2回ずつ練習すると少々あわただしかったが、生徒さんがコンパスと地図を使って方位を確認し、整地する意味を理解しやすいようだった。2回目は1回目よりスムーズになっていた。特に進行の方角が変わるところで実施したコンパス123では、プレートコンパスの大矢印が進行方向を指すたびに“うわっ、すごっ”と歓声があがった。プレートコンパスを使う意味が理解しやすいようだった。 標識北山4の地点では、横高山、水井山,瓢箪崩山、焼杉山,翠薫山、金毘羅山などの山々が山座同定することができた。標識北山11-2から有料道路側に少し入り、木々が刈ってある展望の良いところから琵琶湖、湖北の山並み、伊吹山、鈴鹿の霊仙山、鈴鹿の山並みを望むことができた。京都府と滋賀県の県境の稜線を歩いていることを実感することができた。 そして、このコースのクライマックス!ボーイスカウト道、尾根の急坂を下りきり、谷の出合まで下り、振り返ると、尾根、谷、尾根、谷と地形の劇的な変化が分かる。地図の等高線の表現と急坂の尾根と谷の出合を見る。ぞくぞくする。一緒に下った仲間と喜び合う。時間が間に合った班は、惟喬親王墓に寄り、ゴール地点に到着した。 第4コース読図練習は方位磁石と地図を手に持ち、生徒の皆さんは確実にステップアップされたようだ。しかし、読図はまだまだ難しい。地形を読むのは難しい。第9コースまで繰り返し練習していく。(Y.T.) |