山行日

2011年7月21日(木)~24日(日)

山名・山域・県名 白馬岳(2,932m)清水岳(2.589m)
目的 後立山連峰と祖母谷温泉をつなぐ静かな深山歩き
コース 【21日】 京都駅八条口⇒
【22 日】 栂池高原⇒村営栂池山荘→天狗原→乗鞍岳→白馬大池→小蓮華岳→ 白馬岳→白馬山荘(泊)
 【23 日】 白馬山荘→清水岳→不帰岳避難小屋→祖母谷温泉小屋(泊)
【24 日】 祖母谷温泉小屋→欅平⇒黒薙温泉⇒宇奈月温泉駅⇒富山駅⇒京都 駅


メンバー K村(単独)
天気 22日曇り 23日晴れ
交通手段 さわやか信州号、トロッコ、富山電鉄、JR
装備 小屋泊基本装備
入浴 祖母谷温泉

白馬から清水岳を経て祖母谷温泉へ下山するコースは 5 年ほど前から行ってみたいと 心に温めていたコースでした。

22日
夜行バスは予定どおり栂池に到着。ゴンドラで栂池自然園に降り立つが、天候 は優れず、ガスが立ち込め、終始視界はなし。 白馬大池を経て白馬岳山頂にいたるも、依然ガスが立ち込め、遠望はきかず。白馬岳 山頂でお決まりの記念撮影を終え、早々に白馬山荘へ。宿泊の手続きを終え、雲上のレ ストラン「スカイプラザ」において生ビールで一人乾杯。翌日は、今回のハイライト、定番のメインルートを外れ清水岳への道へ。

23日
昨日と打って変わっての青空。稜線からは雲海の上に清水岳から乗鞍岳までの稜線が顔を出し、北アルプスの中心にいれば、決して見ることのできない光景です。清水岳までのルートは、宝石箱を引っくり返したように高山植物が咲き荒れていました。清水尾根は真正面に北 アルプスの山々を見降ろしながらの下山で、雲海が絡んでダイナミックで快適な尾根でいたが、樹林帯に入ってからは、道も決してよいとは言えず、1600m、と 1200m 付近で全く高度が下がらず、支沢を幾度もなく渡渉し、いずれも1 時間ぐらい要してしまう。
こ のコースで出逢ったのは清水尾根までのピストンの男性 1 人だけ。登ってくる者は誰も おらず、これが北アルプスのルートと思うほど静かなコース。
ほぼ、10 時間を要して祖母谷温泉に着き奥深い山の充実感を味わいましたが、このコースもう一度行くかと言われれば「勘弁して」と言うと思います。 黒部の秘境、祖母谷温泉。下山して温泉が湧いているのは、これほどまで快適なのかとつくづく思ってしまいました。 祖母谷温泉では、我々の後に下ってきた、女性3 組(自ら「3ババ」と称す)と一 緒になり、食事が盛り上がり、女性たちは「立山」という日本酒を購入してふるまってくれる。女性 3 人でこのコースを下ってくることに、敬意を表するとともに、山の楽しみ方、人生の楽しみ方を心得ているように感じさせられました。
夜中に目が覚めて、一人で 1 時間ほどビールを片手に温泉につかっていました。 最終日は朝風呂後、欅平駅までの40 分の林道歩き。時間をもてあますのでトロッコを黒薙温泉駅で途中下車し、黒薙温泉へ。駅から歩くこと20分。黒部の秘湯の一軒宿。車では来ることができない味のある温泉でした。この狭い日本には自分の知らない日本がまだまだ多くあるとつくづく感じさせられました。今回の山行きは、最終日が温泉三昧で、山半分、温泉半分の例年の夏山とは一味違った山行くとなりました。山奥でゆっくり時間が流れるのもいいなと思ってしまいました。

            


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