山行日 2008年7月25日(金)~28日(月)
山名・山域・県名 餓鬼岳(2,647m)
目的 静寂の山 餓鬼岳へ
コース

[25日] 京都(22:30)さわやか信州号→
[26日] 信濃大町→白沢登山口→大凪山→餓鬼小屋(泊)
[27日] 餓鬼小屋→餓鬼岳→東沢岳→北燕岳→燕岳→燕山荘(泊)
[28日] 燕山荘→合戦小屋→中房温泉→JR 穂高駅→JR 京都駅

メンバー K村(単独)
天気 天、晴れ、曇り
交通手段 さわやか信州号、JR
装備 小屋泊基本装備
入浴 中房温泉有明荘

餓鬼とは仏教界の六道の一つ。仏教において迷いあるものが輪廻する六道。天、人間、修羅、畜生、 餓鬼、地獄。このうち、地獄から畜生までを三悪趣と呼称されており、この山がなぜこの不運な餓鬼岳と名前がついたのか以前から不思議に思っていました。 北アルプスの主稜線から外れており、訪れにくい山ですが個人的に気になっていたことから餓鬼岳を今回登ることにしました。ただ最大の難点は、マイナーな山に加え、登山口から標高差 1,700mを一気に登らなければならないことでした。

出発当日、京都駅前から「さわやか信州号」のバスに乗車し、途中何回かトイレ休憩をして信濃大町駅には4:00 に到着し、あたりは真っ暗。早すぎるやないか!もう少し時間調整してくれよ!駅前で少し時間をつぶし、タクシーで登山口へ。準備を整え寝不足の体で気合をいれ 5:12白沢登山口を出発。あまり面白い道ではなく、沢を何回か渡渉し足場の悪い桟橋を幾度も渡る。急登にあえぎながら最後の百曲がりをクリアし 14:04小屋に到着。宿の申し込みをしたところ、本日は 50 人宿泊とのことであった。

翌日は 4 時前に起き、小屋から5 分の餓鬼岳山頂で御来光を拝む。いつ山に来てもこの神秘的なひと時は下界では得ることのできない至福の一齣です。小屋に戻り朝食済ませ準備を整え 6:12出発。

コース上には大きな岩稜帯が行く手に立ちはだかっており、少し手ごわさも感じさせられたが、実際にはそれほど危険も感じず、快適な稜線をたどり東沢岳に至る。すでに 11:00 前。まだ行程半ば。思ったより時間を要している。ここから約 400を下り東沢乗越で昼食。昼食後稜線まで 500m登り返すことになる。 稜線手前ですでに 13:00 を回っていた。少しこのコースを甘く見ていた。燕山荘には 12:00ころ到着し時間をもてあますのではないかと思っていたが、まだ稜線手前。悪いことに、遠くで雷らしき音が聞こえ、ガスも上がってきた。稜線に出る手前でポツポツときだした。なんとか稜線に飛び出すと、そこは一面コマクサの群生地であった。もう少し天気がよければゆっくり写真でも撮るのだが少し残念。北燕岳・燕岳を足早に踏んで、燕山荘に着いたのが 15:00 ジャスト。大ジョッキーを注文し、無事たどり着いたことを祝し一人で乾杯。ここのビールの味は筆舌しがたいものでした。 最終日は、3 時過ぎに起き、4 時からの朝食を済ませる。この日は全国的に大荒れの天気だったらしく、ここ燕岳でも雷の響く雨の中、合戦尾根を下りました。5:00 前に出発したこともあって、8:14 に下山してしまった。8:30に有明荘に着くと、日帰り入浴は 10:00 からとのことであったが、訊いてみると、露天風呂ならOKとの返事。ここで3日間の汗を流し、昼寝・昼食と4 時間のんびり過した。12:30 タクシーで穂高駅に向かい、松本駅からワイドビューしなので途中乗り換えること もなく、4 時間列車の中で過し京都に帰ってきた。

今回の山旅は、ネットで書いてあるように、ほとんど人に出会うことの無い静かな山で、適度な岩場も楽しめました。今後たぶん訪れることはない山と思います。その分 帰ってからも余韻があり、味のあるコースでした。

              


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