最近の週末は雨続きでせっかくの休日が勿体ない。
先日も北アルプスまで行ったのに蝶ヶ岳山頂ではガスで視界ゼロ。
今週末は30日（土）に濁河温泉から御嶽山に行こうとO西さんと計画したが天候が良くない。せっかく行くなら好条件の日に行きたいと言う事で延期にした。
しかし、めったにない貴重な連休。諦めきれず天気予報を凝然と見る。
天気がましな関西の近場で日帰りをしようと思い霊仙山に行くことにした。

朝、7時にO西さん家に迎えに行き名神高速を走る。多賀SAを過ぎ伊吹山を見ると今日はまずまずの天候。榑ケ畑登山口駐車場はかなり狭く、かろうじて駐車できるスペースだった。
この山は展望が開けてから醍醐味がある。
視界が開けるとカレンフェルトとドリーネの別風景が現われ一気に景色が変わるのが分かる。
素晴らしい展望を楽しみながらカルスト台地特有の広大な平地をゆっくり進む。
経塚山分岐を境に避難小屋を偵察し、三角点、最高点と進み西南尾根方面に帰路をとる。
西南尾根はゴツゴツとして足元が悪く踏み跡もない為、幾度かコースを外れてしまい鹿とバッタリ遭遇した。
笹峠へ下る道は草茫々でほとんど道が無く、GPSで進行方向だけを修正しながら何とか到着した。今畑は4月に訪れた時よりもさらに荒れ放題となり倒木だらけになっている。
すでに廃村と化した今畑集落跡を通過し一旦林道に下り落合へ向かう。
落合登山口は通行不能となっていたが車の所に戻る為、やむを得ず気を付けて進む事にした。
しばらく進むと倒木や崩落が眼立ち、大洞谷の土砂災害現場に差し掛かった。
ここで、判断ミスをしてしまう。沢を進めば良かったのに高巻きをしようとした為にあまりの傾斜で身動きが取れず５ｍ程沢に滑落してしまった。幸い、奇跡的に足から着地して擦り傷程度の怪我ですんだが非常に怖い経験をしてしまった。
結局、2回程の大きな崩落現場を沢から迂回して汗ふき峠に到着。
榑ケ畑登山口に到着して足元をチェックするとお互い2～3匹のヒルがうごめいていた。
ヒルの事なんかどうでも良いくらいの精神的ダメージを受けてたので帰りの運転はO西さんにお願いすることにした。

今年の台風や大雨の影響で山の中は予想以上に大荒れになっている場合がある。
事前にリサーチをして危険予知を身につける事も必要だが危険箇所の通過の練習をしなければならない。
今回はいろんな意味で勉強になった。

（Y里）