三ノ峰避難小屋と雪渓

三ノ峰避難小屋と雪渓

 

山行日 2021年6月26日(土)〜6月27日(日) 前夜金曜日出発
山名・山域・県名 三ノ峰(2128m)〜別山(2399.3m)縦走、白山山系、福井県、石川県、岐阜県
目的 個人山行、雪溪とお花の季節に三ノ峰、別山を避難小屋泊で縦走する
形態 避難小屋泊山行
コース

1日目:上小池駐車場(930m)ー六本檜ー三ノ峰避難小屋(2080m)

2日目:三ノ峰避難小屋ー三ノ峰(2128m)ー別山平ー別山(△2399.3m)往復ピストン、三ノ峰避難小屋ー六本檜ー上小池駐車場

メンバー 4人
天気 曇り〜雨
交通手段
装備 日帰り基本装備、避難小屋泊装備、多めの水分、雨対策、寒さ対策
入浴 あっ宝らんどhttps://www.yu-iwashita.jp/attakaland/
 
事前準備。
雪渓が残っている時期に三ノ峰に登りたいと思い、6月の梅雨真っ只中の中、山行を計画した。
通常7月初中旬頃までは三ノ峰避難小屋の前に雪渓が残っている。雪渓の谷の先端まで降りていくと雪解け水が確保できるので水場のない三ノ峰、別山縦走で水に困らない。
山行予定日が近づくにつれお天気チェックに余念が無い。週末の天気は悪い、案の定雨予報だった。木曜日の夜にグループ通話でメンバー全員と意識決定をした。少々の雨は覚悟し、土曜日は雨の降らないうちに三ノ峰避難小屋まで行く。二日目は雨予報なので、朝から雨であれば無理をせず、別山はあきらめ三ノ峰の山頂だけ登って下山開始する。万が一三ノ峰避難小屋がいっぱいの場合に備えてチェルト泊装備を各自が持っていく予定であったが、雨の中チェルト泊は厳しいので万が一避難小屋が定員オーバーだった場合は1日目のうちに下山する。
 
誤算が生じる。
嬉しいことに、1日目三ノ峰避難小屋までは雨に降られることなく、また雲があり暑くもなく快適に三ノ峰避難小屋まで辿り着くことができた。登山装備にプラスして水の代わりに各自重たい嗜好品の入ったザックを担いでの登山だったけれども、たくさんのお花の写真をとりながら、調べながら、雨に打たれることもなくのんびりと快適に登ることができた。
小屋につくと早速、水の確保にメンバー3人で行ってもらった。私は荷物番。しばらくするとメンバーが全員が暗い表情で戻ってきた。手にしている容器は全部からっぽ。(まさか雪渓がない!!??)(まだ6月なのに?)一瞬、頭の中をいろんな考えが巡った。落ち着いて話を聞いてみると雪渓はある、だけど雪渓の先まで辿り着けない、だから雪解け水が確保できないとのこと。ネットの情報(去年)では雪渓の上または横を歩いて下った先端で確保できるはず。メンバー曰く、雪渓の先端まで歩いていったら間違いなく谷底に滑落するとのこと。次の日三ノ峰山頂から雪渓の全貌を確認してみた。間違いなく滑落します。雪渓がまだ沢山残りすぎていました。結局その日はビニール袋に大量の雪をつめて小屋まで運んでガスで水作りをした。初めての経験で、それはそれでとても良い経験になった。
その夜、小屋内にいたのは結局私たちメンバー4名と、1名単独行の方のみで小屋内を広々と使用することができた。前夜初の運転で疲れもあり、日の入りとともに眠りについた。夜中強雨と雨漏りで目が冷めた。明日の下山が心配になった。
翌朝目がさめると、雨は止んでいた。天気予報を確認すると午前中は降らないらしい。これは嬉しい誤算で、早速身支度をして別山まで行くことにした。三ノ峰側から見る別山の山容は迫力があってとても凛々しい。三ノ峰から先はまた植生にも変化があって飽きさせない。無事、別山まで雨に降られることなく小屋まで往復ピストンすることができた。
小屋に戻ってきて休憩中に雨が降り出した。これはもう想定内だったので小屋内で雨対策をしてレインを着て下山を開始した。
下山後、さすがに足が疲労していた。久しぶりの重い装備と長い山行。結局累計では1900メートルほど登ったことになっていた。それでも今回とても満足のいく山行を経験することができた。避難小屋泊、水作り、お花畑、小屋内での共同食作り。夜中トイレに目がさめた。なんと三ノ峰避難小屋のトイレ通路、トイレ内は電気が着く。これはとても有難い。翌日小屋の周りを確認したらソーラーパネルが設置されていた。(Mおか記)
 

 

三ノ峰避難小屋

三ノ峰避難小屋

避難小屋内、3方向に窓があり室内はとても明るい。トイレに電気あり(ソーラー)

避難小屋内、3方向に窓があり室内はとても明るい。トイレに電気あり(ソーラー)

別山平より白山を望む

別山平より白山を望む

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