山行日 2022年10月9日(日)
山名・山域・県名 水引入道
目  的 南蔵王縦走路の紅葉鑑賞
形  態 日帰りハイク
コ ー ス 刈田峠登山口(7:21)→前山(8:07)→杉ヶ峰(8:31)→芝草平(8:54)→倉石・秋山沢コース分岐(9:12)→屏風岳(9:41)→水引入道コース分岐(9:49)→屏風岳(10:18)→倉石・秋山沢コース分岐(10:49)→芝草平(11:06)→杉ヶ峰(11:29)→前山(11:49)→刈田峠登山口(12:25)
メンバー 2人
天  気 曇り
交通手段 自動車
装   備 日帰り基本装備
入  浴 おおがわら天然温泉いい湯

”水引入道”という珍しい名前の山を知ったのは、2年前の「岳人」10月号に全国紅葉名山の一つに紹介されていたことでした。名前の由来は「5月ころに現れる雪形が種まき坊主に見える」からのようです。残雪の消え具合を田植えや種まきなどの目安にするという話は多い。その雑誌に掲載された南蔵王縦走路から東に延びる稜線の紅葉の写真が素晴らしく、是非歩いてみたい山の一つになりました。水引入道の標高は1656mほどですが蔵王エコーラインのトップの登山口から往復するには宮城県最高峰1825mの屏風岳を越えていきます。
 蔵王エコーラインは宮城県側から車で上がりました。標高が上がるにつれ山を染める黄色や赤が目立ち始めます。登山口には15台ほどが駐車可能で、かろうじて1台分のスペースに車を押し込みました。車から降りるとひんやりとした風が秋を感じさせてくれます。ただ、天気はあまりよくなく、ガスが稜線にかかったりしています。登山口から少し下ります。アオモリトドマツの林や湿原を過ぎ、ハイマツの緑に紅葉の映える登山道。天候のいい時ほどの鮮やかな色合いでないのが少し残念です。雲海から遠く鳥海山が頭を出していました。杉ヶ峰から大きく下り、下った所が芝草平の湿原で植物保護のため木道が敷かれています。ここまでを往復する登山者も多いみたいです。宮城県の最高峰「屏風岳」への登りにさしかかると、ガスに覆われて周りの山々の視界は乳白色の中に姿を消してしまいました。屏風山を越えて東に進路を変えて大きく下るのですが、道が滑りやすく、視界もないことから無理をせずに引き返すことにしました。 天気が良ければ蔵王の山々を眺めながら快適な山歩きができたのですが、山の天気だけはコントロールできないのでしかたありません。
機会があればまた訪れてみたいと思った山でした。

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蔵王ハイラインで、標高1585mまで上り、南蔵王縦走コース登山口より水引入道を目指す。
お天気は、午前は持ちそうで、午後からは降ってくる予報。
南に下ってのスタート。少し分け入ったら、すぐさま赤や黄色に色付いた木々が迎えてくれ、感嘆の連続!
木道が敷かれ、雲上の散歩道。杉が峰にかけての東斜面にはアオモリトドマツが、八ヶ岳の縞枯れの様な雰囲気で林立。
冬には幻想的な樹氷の森になる事を想像し、自然のスケールの大きさを実感する。
ナナカマドの葉は落ちていたが、前日の雨や朝露をまとった実に、朝日が輝き、実に美しかった。芝草平まで進んだら、草紅葉している草原に無数の池塘が出現し、天上の楽園の雰囲気。
屏風岳までの西側は、なだらかな斜面で、楽しい歩きだったが、折り悪く降り出してきた。雨具を着込み、さあ、後暫くで目的地と、気合は入れたものの、あと40分の行程が、何とも急斜面でネロネロの下り。辺りはすっかりガスってしまい、景色を望む事も不可能。ここで無理する事はやめようと、引き返す事に。屏風岳に戻り、早い昼とした。
あと40分の行程が、登り道だったら歩き切れたかなあ?
そして、そのピストンの帰路で難儀したかなあ?と、仮定し想像してみたが、とにかく現実は、あと40分の激下りだった。
水引入道の目標ポイントに立つ事は残念したが、充分に紅葉を楽しめた。
 連休の中日とあって、下山では、雨にもめげず結構登って来る人に会う。どちら方面を目指されるのか?と想像し、ちょっと複雑な心境を残しはしたが、時々に立ち止まり、秋の色合いを楽しみながら、ピストンの道を歩いた。


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