山行日 2021年10月23日(土)〜24日(日)前夜初
山名・山域・県名 剣山〜三嶺縦走、徳島県、四国
目的

個人山行
紅葉登山
剣山から三嶺までの美しい稜線を歩く
四国にある日本百名山の剣山と二百名山の三嶺登頂

形態 避難小屋泊山行
行程

前夜23時淡路PA集合(大阪組号、京都組号)

【1日目】見ノ越登山口5:00…剣山頂上ヒュッテ7:17…剣山頂上ヒュッテ出発8:00…剣山山頂(△1955.0m)8:08…次郎笈の水場8:52…丸石(△1684.0m)10:23…丸石避難小屋11:08

【2日目】丸石避難小屋3:48…高ノ瀬(△1741.0m)4:54…中東山分岐5:40…平和丸(△1700.9m)7:58…白髪避難小屋8:37…カヤハゲ10:04…三嶺(△1893.6m)12:00…ダケモミの丘14:40…名頃登山口16:30

メンバー 8名
天気 1日目爆風、氷点下 2日目曇天のち晴れ
交通手段 車2台
装備 避難小屋泊装備
入浴 なし

 

 
 
車二台に分かれて(大阪組号)(京都組号)関西を出発し淡路のPAに集合した後に見ノ越登山口へ向かった。下山口の名頃から見ノ越までバスが出ているのだが、バスの便数の少ない為、万が一を考えて出発前に往復約一時間程かけて下山口に車を一台回した。
 
まだ日の上がらない夜明け前にヘッデンを装着して剣山へ登り始めた。当日は雨こそ降っていなかったが、前夜に雨が降っていた様で登山道は濡れていた。リフト終着点の西島駅に着く頃には夜が明けていた。ここから稜線歩きとなる。稜線へ出た途端強風に襲われた。強風の中、剣山に向かって登って行く。山頂に近づくに連れて紅葉が現れたけれど、木々は全て凍りついていた。段々と辺りは白くなりそこは樹氷の世界だった。強風と寒さに晒されながらも、突然現れた銀世界に私たちは興奮してシャッターを何枚もきった。
 
この強風と寒さの中、今日泊まる予定の白髪避難小屋まで果たして到達できるのであろうか。一旦作戦会議と暖をとるために剣山頂上ヒュッテで暖かいココアやコーヒーを飲みながら休憩することにした。まだ朝の7時台だと言えども、辺りは真っ白く強風で気温も低い。明日の天気もわからない。白髪避難小屋まで行ってしまうと翌日も悪天候だったら行動が厳しくなる、またこの強風の中到着予想時間も計れない、ということで一つ手前の丸石避難小屋に満場一致で泊まることにした。そこなら翌日悪天候なら剣山へ引き返すことも可能であるし、少し行動時間は長くなるが三嶺までも十分行ける距離であった。そうと決まったら寒さ対策の為着込めるものは着込んで丸石避難小屋へ向けて出発。ヒュッテから数分で登頂できる剣山頂上は木道は凍りつき、風は爆風であった。爆風に煽られ木道から幾度となく落ちそうになる。私にとっては短い登山経験史上ではあるが最強の爆風であった。
途中、次郎笈のトラバースで水を確保した。トラバースに入ると風は稜線に遮られてましになった。その後も稜線上では爆風に耐えながら、それでも時折ガスの切れ間から現れる稜線の美しさに感動しながら丸石避難小屋に登着した。時刻はまだ11時台だが無理をせずここに泊まる。小屋は1番乗りだった。その後も何人もの登山者が小屋を覗いて行ったがその日丸石避難小屋に泊まったのは私たちの他に一名の登山者だけであった。翌朝は早出の為、日の入りと共に就寝についた。避難小屋と言えども室内の気温はとても低く、各々着られるものは着て、カイロを貼り、シュラフの上からさらにツエルトをかけたり、テントのフライをかけたり防寒対策をとって眠った。夜中暴風の音で何回か目が覚めた。
 
翌朝、昨夜の爆風が夢だったかのように風はすっかり止んでいた。2時台に起床して朝食をとり、後片付けをして3:48に出発した。昨日の剣山の登山道と異なり、ヘッデンにて笹藪の中ルートを見極めるのが難しい。左右が切れ落ちているところも所々あるので、慎重に声を掛け合いながら歩いた。途中稜線上で日が昇った。御来光こそ雲の中で見えなかったが朝靄の中、辺りが段々と明るくなっていく神秘的な世界にメンバー全員が心を奪われた。その後も順調に進み白髪避難小屋に着く頃には遠くに三嶺もはっきりと望め、これから歩く稜線もしっかりと確認できた。お天気も快晴へと近づいていた。益々メンバーのテンションは上がってきた。三嶺山頂に着く頃には、テンションは最高頂に達した。三嶺山頂の笹の中を自由気ままに歩き回った。お天気は快晴で言うことなし。三嶺山頂から西に伸びる、美しい稜線を見て来年はこの稜線を歩きたい!と来年の計画まで決まった。
三嶺山頂から名頃登山口まではひたすら下った。最後怪我の無いようにだけ心がけた。下山時はすっかり夕方になっていた。日の出から日の入りまで楽しんだ2日間であった。
 
 
 
 

(m.r)


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