山行日 2022年7月9日(土)〜月10日(日)前夜発
山名・山域・県名 白山(△2702.1m)テント泊、両白山地、石川県、岐阜県
行程

1日目:別当出合(5:15)…中飯場(6:15)…甚之助避難小屋(8:15)…南龍ヶ馬場(9:40)(テント設営)

2日目:南龍ヶ馬場(3:30)…アルプス展望歩道…アルプス展望台(5:30)…室堂センター(6:30)…御前峰(△2702.1m)(7:40)…室堂センター(8:40)…トンビ岩コース…南龍ヶ馬場(10:40)

南龍ヶ馬場(テント撤収)(11:40)…別当出合(往路をピストン)(14:40)

目的

7月定例山行、テント泊練習、高山植物鑑賞

交通手段 車2台
メンバー 8人
装備

夏山テント泊装備、シュラフ、テントマット、防寒着、行動食2日分、朝食1日分、アタックザック、(軽アイゼン)、銀マット、ヘッドランプ、雨具、虫対策、カトラリー、食器など

下山後のお風呂の用意

入浴

白峰温泉 670円

天気 1日目:晴れ後大雨、2日目:雨のち曇り
その他

市ノ瀬駐車場ー別当出合バス往復1600円
南龍ヶ馬場野営場800円/1人
チップ制トイレ

テント泊の時に1番気になるのがお天気。案の定予報通り午後から雨となった。
歩き出しは快晴で雨が降りそうな気配すらなかった。早朝から歩き始めたのでテント場には10時前には到着した。12時から雨の予報だったので早速テントを設営。空はまだ青空。予報が外れて午後からも晴れが続くなら、午後からの時間もなんだかもったいない気もしたが、それはそれでのんびりテント場周辺でも散策すればいいかと割り切って、メンバー数名でまずは南竜山荘を散策しに出かけた。しばらくすると予報通りに雨が降ってきた。嬉しいような悲しいような。雨具すら持たずに出かけてきたので、しばらく雨宿りをさせてもらうことにした。のんびりと山小屋の雰囲気を楽しんだ。お天気が良くないせいか南竜山荘でもキャンセルが相次いでいるようだった。雨が止んだ隙間をぬってテント場に戻り、早めの夕食を自炊棟で作った。食当のメンバーが中心となって朝食用にはマフィンサンド、夕食にはちゃんぽん麺の準備をしてくれたおかげで、寒い中温かいラーメンで身体を温めることができた。夕食後予めサンドイッチを個々に配布して早めに床に着いた。翌朝は3:30集合で登山開始の予定。

翌朝、各自テントで朝食をとってから3:30集合。雨が降っていた。予定通りアルプス展望道で室堂まで登った。途中何度か雪渓を渡った。室堂に近づくに連れて登山道が雪に覆われている箇所が多くなっていった。昨日の大雨で雪上のトレースは消え、雨で視界も悪く登山道がわかりにくい。みんなで協力し合いながら登山道の痕跡を探しながら、コンパスで方角を確認しながら室堂まで登って行った。

室堂センターで休憩後、御前峰に向かった。今回2名のメンバーが初登頂。視界のない御前峰を早々に後にして室堂まで戻る。ここからも予定通りトンビ岩コース(石徹道)で降りることにした。

途中トンビ岩らしき岩に遭遇。このトンビ岩コース、かなり雪渓が残っていた。さらに雪渓が大きすぎてどこを歩いて良いのかわからない。雪山経験はあっても雪渓歩きの経験がほとんどない。雪上歩行はできてもどこに向かえば良いのかがわからない。登りは上に向かえばなんとかなったが、下りはそうは行かない。案の定トレースは消えており目印さえない。メンバー全員で痕跡を探しながら歩く。メンバーの1人がストックをついた跡を見つけてくれてその痕跡を辿る。雪上歩行と夏道の登山道が繰り返し現れる。軽アイゼンを履いたまま夏道の登山道を歩く。もうこのまま雪渓は出てこないかな、アイゼンを外したくなる頃にまた雪渓が現れる。途中でアイゼンを外しているメンバーはまた装着することになる。そして最大の雪渓が目の前に現れる。下って行くに連れて傾斜がどんどんきつくなる。下れど下れど雪渓の終わりが来ない。まるでアルプスの雪渓の上を歩いているようなスケール感。手にしている装備は軽アイゼンとストック。さすがに傾斜がきついところは安全のため、雪のない藪の中を歩かせてもらう。白山で藪漕ぎをするハメになるなんて。メンバー全員なんとかその最大なる雪渓をクリアして夏道に戻って安堵した。そして最後の最後にまた雪渓。その雪渓を下り切るとようやく南竜山荘の裏手の登山道に出た。
しかし安堵している暇はない。ちょうど雨が止んでいるこのタイミングにテントを撤収しなければ。1時間と言う時間を切って各自テントを撤収する。テントはずぶ濡れで、どろどろ。これをなんとかしてザックに収める。荷物は確実に減っているはずなのに重く嵩張る。なんとかザックに詰め込んで、行きと同様の砂防新道で下山する。雨に濡れたテントの重みを各自感じながら別当出合へ。

今回、雨のテントの泊、そして雨の中の雪渓歩き、視界ゼロの展望歩道と御前峰、室堂での気温は室内ですら7度、どろどろになったテントの撤収作業。そんな状況にも関わらず前向きに山行を楽しんでくれたメンバーには心から感謝しています。さらには、雨のテント泊を経験できて良かった!とプラス思考で考えてくれたメンバーたち、本当に素晴らしいです。(Mおか記)


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