山行日 2015年9月26日(土)~27日(日)
山名・山域・県名 甲斐駒ヶ岳(2,967m)
目的 白く輝く美しいピラミッドの岩峰を登る
コース

【26日】
自宅(7:10)⇒京都東IC⇒伊那IC⇒鹿嶺高原(12:10~35)⇒仙流荘(13:10~14:20)⇒北沢峠(15:12)こもれび山荘泊=旧長衛荘)

【27日】
これこもれび山荘(5:24)→北沢長衛小屋(5:36)→仙水小屋(6:12~17)→仙水峠(6:55~7:05)→駒津峰(8:55~9:05)→六方石(9:32~9:40)→甲斐駒ケ岳山頂(直登ルート10:42、巻道ルート10:55~11:25)→駒津峰12:54~13:08)→双児山(13:53~58)→北沢峠(15:29~15:52)⇒仙流荘(16:40~17:30)⇒駒ヶ根IC⇒京都東IC⇒自宅(21:35)

メンバー K村(単独)
天気 26日ガス・曇り時々晴れ、27日ガス・曇り時々晴
交通手段
装備 日帰り基本装備
入浴 仙流荘

3年前の秋、仙丈ケ岳と共に登る予定が台風の影響で断念し今回再挑戦となった。南アルプス林道・仙流荘バス営業所で1時間余り待って最終の北沢峠行きバスに乗る。高度を上げて行く車窓から甲斐駒の雄姿はガスに遮られて見えないが、美しいカツラの紅葉を見ながら標高2036mの北沢峠に着く。「北沢峠こもれび山荘」に到着。トイレも水洗化され一般の山小屋に比べ清潔な印象です。

27日は、明るくなるのを待って部屋でしばし休憩ののち小屋を出発する。寒さを感じることやガスもなく穏やかな夜明けの空が白むなか北沢長衛小屋まで林道を下り、そこから沢沿いの道を仙水峠へと歩を進める。木々の間からは時折晴れ間が見え隠れするなか仙水小屋に到着。冷たい水が出ておりここで休憩をとる。小屋は立ち入り禁止のロープが張られ営業はしていない様である。
シラビソやコメツガの原生林を抜けると岩の積み重なった斜面に出る。見慣れない景色で両側から迫る岩塊の斜面と紅葉を楽しみながら仙水峠に着く。ガスの切れ目からは、まるで水墨画の世界のような摩利支天が顔をだし、その後方には甲斐駒も現れ気分も高揚してくる。
すっかり紅葉に包まれた向かい側の栗沢山、ガスが立ち込めては流れ、景色の変化を楽しみながら急登が続く、森林限界を超えて駒津峰に到着。この辺りからはハイマツが目立つヤセ尾根で、アップダウンのある岩塊を乗り越えながら六方石(八合目)に着く。
ここで岩稜の直登コースと巻き道コースに分かれてている。巨大な白い花崗岩の露出した急峻な山肌に、ハイマツや黄葉した樹木が張り付く景色に神々しいものを感じながら直登コースを登る。高揚感も高まり、振り向けばガスが流れて北岳が一瞬姿を現す。変化に富んだ面白い岩登りだった。花崗岩が風化して砕けザラザラ道になる残りの登りは、体力を消耗するが頂上に到着。昼食を摂りながら、一面の雲に覆われた下をガスが流れ、その切れ目から見える景色を楽しみながら過ごした。一瞬ではあるが仙丈ケ岳も姿を見せてくれた。下山は巻き道コースを降りる。摩利支天へは寄らないことにした。駒津峰から双児山へのコースを辿るがこの辺りまで来ると青空も見えるようになり、東の方向に目をやれば、ガスの切れ目からは鳳凰三山・地蔵ヶ岳オベリスクも見える。双児山で休憩をとり、2,150m付近まで降りると北沢峠への道標が2カ所あった。新しく設置された標識の方に行き水分補給以外はノンストップで北沢峠こもれび山荘に降り着いた。

帰りのバスの車窓からは甲斐駒ケ岳、双児山、鋸岳が揃って雄姿を見せていた。白く輝く美しい岩峰、ガスった甲斐駒も迫力があり、記憶に残るいい山だった。
        


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