岩古谷山、鞍掛山

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山行日 2013年11月30日(土)~12月1日(日)
山名・山域・県名 岩古谷山(799m)~鞍掛山(882・6m)
コース 11/30(土)
13:00京都駅八条口を出発―伊勢湾岸道・刈谷オアシス休憩―新城ピアゴ買い物―塩津温泉幕営地5:30到着―テント設営―夕食―20:30就寝
       
12/1(日)
6:05塩津~林道~7:30和市~8:35岩古谷山8:45発~9:30ミヨジ峠三角点~11:00御殿岩~11:40びわくぼ峠~12:05鞍掛山(昼食)12:30発~12:45びわくぼ峠~障子岩~13:35塩津温泉下山
下山後、車にて四谷・大代に回り、正面から千枚田の見学14:00~15:00
ふれあい交流館本宮の湯―豊川IC~長島にて休憩~事故渋滞~21:30京都駅解散
メンバー CL:S字、雅、Y里、O西
天気 程よい快晴・風ほとんど無し
交通手段
装備 日帰り基本装備
入浴 ふれあい交流館本宮の湯

結構早い時期から行き先の検討を始めた。また、今進めている体験山行の機会を一回でも多く設定すべくオープン山行の日とした。しかし、残念な事に希望者は無かったので会員4名での実施となった。
京都駅まで10kmをジョギングで来て下さったS藤さんの見送りを受け出発。伊勢湾岸自動車道刈谷オアシスのデラックストイレにて休憩。「えびせんべいの里」にて試食買い物。
道中で外食の計画であったが、時間帯が早すぎる事から新城市内の「ピアゴ」にて各自好みの夕食弁当・翌日の食料買い出し。いい具合に大型スーパー「ピアゴ」に巡り会う。新城の旧市街地は「栄町」の名を残しながら愕然とする寂れ様。繁華街は大移動した様子。道路事情が変る事で人の流れが大きく変化した事が感じられた。
 秋の陽はつるべ落とし。あっという間に夕闇。塩津温泉まで迂回路を取る事になったルートは川に沿った狭い道だった。突き当たって塩津温泉。2軒の温泉旅館があるのだが、風呂は食事予約とセットになっており利用不可を来る前から理解していたが、やはり恨み言のひとつも言いたくなる。しかし、暗闇に静まり返った様子から押して知れた。どうやら客は常からあまり無さそうだ。世間に「温泉」と発信するなら、もっと頑張ってくれ!
 テント設営。真っ暗だが6時。各自の好みで購入した弁当その他で夕食。こんな夕食は初めてかなあ?といった事になったが、まあまあ落ち着けて楽しい夕食。食後は会長から、どういった心構えをし、ザックを作り山に臨む事が相応しいかの話を聞く。それぞれ今後に生かす事を考え8時半には休む。星の綺麗な夜だった。
12月1日(日)
5時起床。6時過ぎ出発。ふた山を結んで歩き駐車地点に戻って来るには、準備運動を兼ね、先に林道を歩いた方が良いと、軽く登りとなった道を和市の登山口まで1時間20分。岩古谷山は貸切かと想像したがそうでも無かった。村もお祭りの日であった。一日を通し、男女の10人組・夫婦・男性二人組・男性の単独と、そこそこの登山客に出会った。
7:30和市出発。元より先行して歩けたのだが私が時間を取ってしまい、男女10名の若者チームに道を譲る。しかし、どうも歩きにくい。我がままS字は、即刻「通して下さい」と声をかける。譲ってもらったら頑張るしかない。十三曲がりの登りを汗かきまい進する。相手の方から「お先にどうぞ!」と、言わせる様迫るが得策と学習。心得ておこう。後から追われる並び、堤石峠での休憩も返上し頂上を目指す。早速キレットにかかる梯子や、岩壁に張り付け施された階段の登りが現れる。10名の団体をブッチギリ、とっとと上がって来て正解だったと、ほくそ笑む。
8:35岩古谷山山頂。コース設定に間違いは無かった。朝日に輝く岩古谷山からの展望は、「清清しく心地よい」という言葉を1000回リピートしても、まだ言い足りないくらいの光景。何と美しい山なみ。山が連なっている様子を山なみと言うが、ポコポコと連なる山が本当に波の様に見え、一面を見事に細かい波で埋め尽くした景色は圧巻。この景観を見る時間帯が天気の良い朝であった事、最高の幸せを掴んだ気分。今日一日の山行に期待がどんどん膨らんだ。この地を東海自然歩道とし人が通り繋いで来たのだが、ぐっと切れ落ちた箇所に立派な階段が設置されている。見れば古い階段が奥にあり、さらに見れば、なお古い階段が僅かに上の方だけにぶら下がっていた。歴史を感じたひとコマだった。
9:20三角点ミヨジ峠。登り下りを経て少し東に登り返した所がミヨジ峠。会長から、峠と言っても鞍部にある場合と、この様に登らせた所にある場合があると説明を聞く。
11:00御殿岩。鞍掛山まで南西に延びるこの稜線は、何度も「登り下り」を繰り返す本当にゴツゴツした地形、2000万年前に設楽火山の溶岩で出来た見事な岩稜が続き、東海自然歩道三大難所のひとつに数えられてきた。良く踏まれているので迷う事は無いが、結構な痩せ尾根もある。晩秋の紅葉に和みながらのアップダウン。御殿岩の大岩壁にも大満足。
11:40びわくぼ峠着。帰路はこの峠に戻り下山する事を確認。11:45発。
12:10鞍掛山山頂着。頂上まで40分とあったが25分で到着。昼食休憩。仏坂峠方面から来られた岡崎市の男性二人組・単独の男性が次々に到着。いずれの方々も、うまく昼食時間を山頂とされた様だ。東屋があったが吹きさらされていた。「東海自然歩道」としてのサービスなのかと感心したが、道中のあちこちで見た木製テーブルと椅子が山頂にもあった。食後、少し南に進み882・6mの山頂三角点を確認してから下山。この山は更に南に延びた地点が888mのピーク。大代地区から見たら右肩が上がり888mを山頂に見立てた三角錐の山容が美しい。その景色が「分県登山ガイド本・愛知県」の表紙を飾っている。北西の小代地区から見たら、馬に鞍を掛けた様な、大きく長い山頂部が特徴的山容を示す事から「鞍掛山」の名が付いているらしい。
12:30下山開始―12:45びわくぼ峠、下りは15分で到着。びわくぼ峠の北側には見事な障子岩!会長は、なめ回すような熱い視線で鑑賞!皆も芸術作品の様な自然景観に絶賛!
13:30塩津温泉へ。障子岩からの落石・ガレた足元に注意しながらの下山。何処までも続く岩壁、予想を上回るスケールに圧倒されながら歩く。樹林に入り一息ついて一気に下山。予定より30分早く駐車地点に到着した。
14:00~1時間ほど、大代に移動して、四谷の千枚田の見学。穏やかな小春日和の中、農作業されるおじさんから話を聞いたりして、アッという間に一時間くらいが過ぎた。
豊川IC近くの「ふれあい交流館・本宮の湯」で入浴。東に走れば良き温泉がある様だが、西に帰る道中には無く、よくぞ探して頂けた。Y里さん有難う。本宮の湯には「木霊の湯」といった面白い湯があったそうな。Y里さんだけが入られ、高い木の様な煙突に吸い込まれて行きそうだったとか。次回のチャンスには是非浸かりたいものだ。帰路の高速では小型トラック横転事故の為、二車線を塞がれ想定外の渋滞に遭ってしまった。難儀な運転お疲れ様。大変良き山域だった。また、皆で行こうね。   (S字記)


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