山行日 2014年1月26日(日)
山名・山域・県名 生駒山(642.3m)
目的 今年の干支(午)に因んだ山に登る
コース 6:50近鉄京都駅集合、7:14急行乗車―大和西大寺駅―生駒駅―8:35枚
岡駅全員集合、8:40駅前出発…枚岡神社…枚岡梅林…神津嶽コース…9:35枚岡展望
台、一人体調不良の為、全員一旦下山…10:20神社から再出発…姥ヶ池…椋ヶ根橋…
森のおもちゃ箱…11:05額田展望台…摂河泉展望コース…11:45第一鉄塔…12:30稜
線電波塔群…山上遊園地…12:45生駒山△(642.3m)大テント下で昼休憩<40分>…山
上ケーブル駅横トイレ…生駒山上コース…長い石段…14:15宝山寺…門前町石段…
15:10近鉄生駒駅着、解散
メンバー CL:雅、H開、Y里sa   <一般>5名  計8名
天気 曇り時々雨、山上で一瞬雪、後晴れ
交通手段 公共交通機関
装備 雨と風対策
入浴 無し

一月の定例山行は代打の出番となり、急きょ目的地を選定した。昨年末の集会で干支、お馬さんの山にする事に決め、またオープン山行を兼ねることにした。登りやす
い山という条件で考えてみると、すぐ近くに生駒山があるのに気が付いた。灯台元暗し。ご存知のように、山上にドライブウエイが通っているので、登る対象から外され
ているようにも思える。今までゼニーツの山行で登ったことも、登ったと聞いたこともない。

しかし、当然のことながら街に近い山だけにハイキングコースが何本も整備されている。また、大阪と奈良の県境の山脈でもあり、それを越える道は歴史の道であり、山
の両面で趣も異なるであろう。そこには、山上の遊園地という人工物、大阪の山道から一転奈良側のケーブル、石段、そして古刹。様々な味わいが予想できた。

天気は思っていた以上にスッキリせず、時折雨が降った。それでも、少し登っただけで大阪の街全体が見渡せた。これは大文字山に登って、京都市内を見下ろす景観の比
ではない広がりだ。稜線でテレビ各局の電波塔が林立する訳である。何と!素晴らしいロケーションではないか、と感心しているところでハプニング発生。

メンバーの一人が、体調不良を訴え登るのを断念。最近の事例にもあるように、具合の悪い人に一人で降りてもらうのは、事故の発端ともなりかねない。最初は私と二人
だけで下ろうとしたが、東屋では残って待つ者の体が冷え切ってしまうとのゼニーツ女性陣の判断で、全員で一旦下山することとなった。(これは適正な判断だったと思
う)神社裏まで送って、我々は神社石段下から再出発することにした。(この体調不良の方からは、我々がまだ山中にいる時に、昼無事帰宅したとの連絡をいただいた。
よかった。)

同じ道を再度登り返す程までは士気は盛り上がらず、気分を変えて別ルートで登ることにした。当初の狙いだった大原山や歴史のある暗峠(くらがりとうげ)を通ることは
叶わなくなるものの、頂上への近道となるコースを選んだ。計画からは逸脱する事になってしまうが、しっかりした道標と整備された遊歩道を頼りにする。このコースの
途中にも非常に立派な展望台があり、大阪の大パノラマを堪能する。尾根筋の静かな歩道をゆっくりと登って、2時間弱で稜線に出た。足元は舗装路となり、自分は巨大
な電波塔の足元にいた。一瞬雪が舞った。紅白の塔を右左に見て行くと、今度は遊園地の園内に入る。冬期閉鎖中で極彩色の遊戯施設の表情が固まっている。休んでいる
振りをしているようにも見える一種異様な光景だ。

ミニ機関車?コースの中にある生駒山三角点を確認してから、大テントの下で昼休憩。雨は避けられても冷たい風は通り、寒い寒い。用意して来た具たくさんの味噌汁
を急いで作ろうとするもその間に体は冷え、やっとできたと思えばすぐに冷めてしまい大失敗。皆を寒い所で待たせただけであった。ツエルトでも被ればよかったと反省
している。そんなことで、頂上からの展望は割愛して早々に下りに掛る。奈良生駒市側からのケーブルは動いているが、それを横目に足で登ったら足で降りましょうと無
言の圧力。濡れてツルツルの石段を延々と下る。

下山路中ほどにある宝山寺は背後に大岩壁をいただき、全体に重厚で威圧的な雰囲気があった。参道を下って行くとそこは門前町で、石段の両側に独創的な民家が立ち並
び、足腰が強くなければとても住めぬと感心した。

簡単なハイキングながら、途中下山者に対するパーティとしての対処を問われたり、経験の少ないメンバーとの冬の行動や休憩を考えさせられた山行となった。

それにしても、生駒山の大阪側と奈良側の面相の違いは予想以上で、もっと噛めばさらに味が湧いてくるだろう。 
        ( 雅  記 )


ページトップへ戻る