山行日 2014年3月22日(土)~23日(日)
山名・山域・県名 恵那山(2189.8m
目的 積雪期の2000m級山岳体験、冬期山中泊フル装備歩荷、避難小屋泊体験
コース

 【3/22】
7:00八条口集合発=京都南IC=中央道=恵那山トンネル=園原IC2500円=県道477号=10:05本谷川林道終点ゲート着、10:35出発…林道…11:05登山口、木橋で渡渉…12:103合目でアイゼン装着…13:05五合目…14:35稜線・2071…15:30恵那山△(2189.8m)展望櫓…15:45頂上避難小屋着、窓を開放する為の雪かき、17:00夕食(各自)、19:00就寝

【3/23 】
5:45起床、朝食(各自)、7:10小屋出発…往路をピストン…展望最高!…8:55五合目…9:35木橋…林道…10:15ゲート着=10:55“月川温泉郷 野熊の庄月川”入浴料600円=12:00暮白の滝見物=園原IC=12:35恵那峡SA=京都南IC=16:00京都着

メンバー CL:Y里syun、О西、雅
天気 22,23両日共 快晴 ピーカン
交通手段
装備 冬期基本装備、テント、コンロ2台、アイゼン、ワカン、シュラフ等山中泊装備
入浴 月川温泉郷 野熊の庄月川

 今冬は例年に比べてよく雪を踏んでいる。雪遊びの仲間も増えたので、この勢いを保って中級山岳の冬を避難小屋で過ごす計画をsyunさんに立ててもらった。

恵那山には4本のルートがある。黒井沢ルート、神坂ルート、前宮ルート、そして広河原ルート。私は広河原以外の3本は既に登っていて、登るのなら残った広河原がいいな、と個人的に思っていると、冬期のメインルートは最も短いその広河原ルートだそうで、私にとっては好都合。うまい具合に恵那山を四方向から味わう機会を得た。

 恵まれたのはそれだけでなく、天気と雪、という冬山の2大条件に最高級の恩恵を受けた。二日間共、雲一つない真っ青な空になった。さらにラッセルを覚悟していた雪は、新たに降った形跡はなく全く春山の雪で、サクサクとアイゼンが効いた。

 特筆すべきは、素晴らしい眺望である。中央アルプスの南端に位置する恵那山からは、中央アルプスは勿論、南アルプスの長大な全容、遥かな八ヶ岳、真っ白な御岳、乗鞍の向こうの薄っすらとした北アルプス、ちょこっと富士山まで。日本の屋根がほぼ全て眺められて、山座同定の教科書のようであった。今まで3度も登っていて、これほどまで感動しなかったのは、広河原ルートが展望ルートであった事とやはり天気のお陰であろう。

 大概の登山者が日帰りでピストンされている恵那山を、我々は頂上避難小屋で泊まる事を前提にして、非常装備としてのテントを担いで登った。久し振りの重荷は肩に腰に食い込んで苦しかったが、それだけに値打ちがあった。次回は、ゼニーツメンバーで大挙して登り、小屋で鍋宴会でもして盛り上がりたいものだ。 
(雅 記)


紀行文:私にとって初2000mオーバーと、初山小屋泊と、初物づくしの山行でした。
準備段階から皆さんには気を遣って頂き、アドバイスをもらいながらの準備過程も、気分が高揚しました。
当日は、かなり強引なパッキングと装備で臨み、実践で装備の不備が如何に非効率かを体験できた事は、次に繋がる充実した山行でも有りました。
それでも、一番の軽荷でアタックさせてもらったにも関わらず、山頂まで少しの所でバテてダウンしてしまいました。
初めて経験する重量に見合った歩き方が出来ていない事を痛感しました。ご心配をお掛けしましたが、ふらふら歩きながら見る絶景は、雪を湛え、真っ青な空に浮かび上がる中央アルプスや御嶽山,甲斐駒ヶ岳などを、今度はあの山をと、こんな状態でも登る気満々で見ている自分は、すっかり好天の恵那山に酔いしれていました。
アイゼンの踏み地の良さが疲労を上回り、山小屋まで何んとか足を運ばせてくれました。雪に埋もれた山小屋では、窓からの冷気が当たらない一番居心地の良い場所をゆずってもらい、なが~い夜を快適に過ごす事が出来ました。次の日も好天に恵まれ、夢心地の山行を楽しむ事が出来ました。本当に有難うございました。 (O西)


3月の3連休に雪山山中泊を期待して声をかけたところゼニーツの2人が参加してくれることになった。
場所は色々候補が上がっていたが、最近、雪山撤退が続いているので無難なコース且つ、確実に山頂まで到達出来るスケジュールで恵那山、広河原ルート避難小屋泊に落ち着いた。小屋泊と言っても念のためテントを担ぐ訳だが、日帰りでも行けるコースをフル装備で挑み、時間をかけて雪山でゆっくり過ごす贅沢な計画となった。
当日は、天候と雪質の条件に恵まれ難なく山頂に到達。
綺麗な避難小屋は雪にほとんど埋もれていて少し寒かったが、寝ることに対して貪欲なので朝までグッスリ熟睡。
翌朝も晴天、下山はアイゼンが良く効きとても軽快。展望も良く目の前には南木曽岳が存在感を主張している。また、ひとつ登りたい山が決定した。あっと言う間に下山し帰路につく事で、三連休の最終日にも関わらず渋滞に巻き込まれなかったのも幸運だった。

最近、スマートフォンに山と高原地図をダウンロードし、GPSログを記録しているが、今の所、問題なく動いている。
GPSだけに頼って地図による読図が全く出来ないのは問題が有ると思うが、地図読みが苦手な私にとっては取っつきやすく見ていて楽しいので読図の契機になる。
ただ、今回の様に雪山泊になるとバッテリーが持たない。モバイル充電器を持参する必要があり、万が一故障してしまうと何の役にも立たない。
やはり地図とコンパス、高度計も持参し合わせて活用するべきだと思う。

今回、コースリーダーで先頭を歩いていた為、良い写真が撮れなかったのでO西さんの写真も掲載しました。 
(Y里)


ページトップへ戻る