山行日 | 2011年8月13日(土)~15日(月) |
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山名・山域・県名 | 奥穂高~西穂高~焼岳 |
目的 | 基礎体力強化山行 |
コース |
8/12(金)…20:00京都発 8/13(土) 8/14(日) 8/15(月) |
メンバー | Y村、Y里 |
天気 | 晴れ |
交通手段 | 車 |
装備 | 日帰り基本装備 |
入浴 | 中尾温泉 |
準備不足で途中撤退した去年の白出沢。悔いが残ったので今年もう一度同じルートを辿る事にした。メインになるのは奥穂から西穂の岩稜だが、その前後に白出沢の標高差1900mの登りと焼岳までの縦走をくっつけて、2泊3日の行程とした。目的は体力の維持強化である。
前回の轍は踏むまいと、現地の情報を得た上で軽アイゼンにバイルまで備えた。ところが、聞いていた以上に雪渓がなくなっていてほとんど雪を踏まないまま白出沢を突き上げた。去年とのあまりの違いに肩透かしを食らった感があった。上部は延々とガレ場が続き、早くから見えている穂高岳山荘の石垣がなかなか近づいてこないのには参った。涸沢岳のおまけ登頂の後、夕日と満月の競演を楽しんだ。
奥穂から西穂の縦走は半バリエーションルートだと理解していたが、一般道に匹敵するほどの人の行列ができたのには驚いた。天気が良かったのと、やはり情報を取り入れる事が容易になり“私にも行けそうだ”と思った人が行動に移したからだろう。
私自身は以前、西穂から奥穂に向かって歩いた事があり、その時は白○ペンキを見落とす事も、踏跡を見失うこともなかった。今回の逆コースでは、三度ほど踏跡を外すことがあって、登りと下りの微妙な道の相の違いを再認識させられた。
奥穂~西穂間を4時間半で抜ける事ができ、結果的に西穂山荘に早く着いた。テント場でダラダラと過ごす幸せな時間がもてた。
天気が下り坂の3日目。焼岳小屋から見上げる焼岳頂上部にはガスが掛っていた。急ぎ足で北峰に着くと、最初は南峰さえも見えなかったが、すぐにガスが飛び去って火山の荒々しい姿が露わになった。火口湖の緑色と噴煙口の硫黄の黄色、空の青さの対比がたいへん美しかった。
結局、4つのピーク全てで天気に恵まれ、最高の条件で縦走する事が出来た。
ガクガクの足で中尾温泉への最後の下りを歩いてる途中で、彦根から来られたご夫妻に追い越された。達者な足取りで歩かれるお二人にとっては、西穂や焼岳、そして白山は日帰り範囲の山であり、下道をドライブしてしょっちゅう入山されるそうな。大ベテランの域に達しておられるお二人だが、“勝ち負けがなく、生活に密接に関わるのが登山であり、こんなスポーツは他にはない”としみじみと言われた。 (雅)