山行日 2016年12月18日(日)
山名・山域・県名 権現山~蓬莱山:比良山系
コース 平9:30?ドン谷9:46?アラキ峠10:26?権現山10:15=10:30?ホッケ山12:09?小女郎ヶ池12:55?小女郎峠13:07?蓬莱山13:53=14:30?打見山15:30?JR志賀駅16:24乗車・解散
メンバー 10人(男性4人、女性6人)
天気  
交通手段 公共交通機関
装備 雪山装備
入浴 なし

 早くから企画・誘いかけを頂き、最寄駅まで迎えに来てくれ、買い物や調理をご奮闘頂き、一切をとりしきってくれたM本さんに感謝。M本さんを助けプロのコック長の腕前を発揮して頂いたN泉さんに感謝。鍋・やかん・コンロ・食器をはじめ、超美味しい柚子入り肉団子種を持って来て下さり、山に持参する昼用の湯を忘れずにご用意下さったK村氏の心配りに感謝。
忙しい中駆けつけ、翌朝は平まで送って下さった会長に感謝。皆が来る日に備え、テーブルや椅子、マキの用意をし、ストーブを炊き続けおもてなし下さり、翌日の小屋の片付け一切を担当下さった、ひのこ小屋主のN原氏に感謝。10名の隊列を、程よいスピードで歩き、コースリーダーを勤めて下さったY里氏に感謝。愉快な仲間が元気に集えた事に感謝。天気回りにめちゃくちゃ恵まれた事に感謝。感謝する事で埋め尽くされ、仲間の心からの善意をひしと感じる二日間だった。

 個人的な状況を振り返れば、眼科・歯科・整形外科・内科と、連日各科の医者通いに打ち過ぎながら、寒波で粉雪が舞い、どんどん真っ白になっていく比良を毎日見る身で、果たして今の自分は、本当に歩けるのだろうか?忘年会参加までは何とかなっても、比良の稜線を権現から蓬莱までの、あの距離を、歩き切る事が出来るのだろうか?と、不安がつのる毎日だった。

 私の最終的参加決意は木曜日、天気まわりが超良い予報が確定した日だった。平まで送って頂ける、シュラフ等の荷物は預かって頂ける、下山はロープウェイ、こんなに恵まれた条件のチャンスは、めったと無い。ただただ感謝あるのみだ。
幸い荒療治の連続で、「何とか歩けるんじゃないかな?」といった感じまでの回復が確信でき、あとは、「歩こう!」という強い気持ちだけかな、と思った日だった。

    忘年会
 大荷物と共にA田・N泉・M本・S字・運転手N原氏の5人が乗ったギュー詰めのN原号だったが、何という好タイミング!N原氏が、道中後ろに来られたK村号に気づかれストップ。M本・S字がK村号に移動。やれやれ。
 ゆったり乗車しK村号が先行して、ひのこ小屋に到着。小屋のゲート前には雪。
先ずは、M本さん&K村氏で奮闘除雪。S字は高齢者優遇で見てただけ。
 程なくN原号到着。マキを割る人・野菜を洗ったり切ったり調理する人・ストーブを炊く人と、それぞれが自主的に準備活動。マキ割りでは、頑張り過ぎて斧が壊れるハプニングが・・・!
 日も暮れた頃、S籐父子が到着。T穂ちゃんは大きく成長され小学一年生。ザックには、お好みのオヤツがいっぱい。今日の日を楽しみに参加してくれた事が伝わる。お父ちゃんのS籐氏は愛娘と一緒で、最大限たれ目。今か今かと待った会長号も、O西・M岡・N上さん達を乗せ無事到着。いよいよ忘年会が始まった。

 今回の雑感を書く事を、18日に引き受けた事より、記憶違いもあろう事から、これから先の内容に、多少の誤りが出て来る事を、先に断っておく。
 N泉プロ秘伝の出しの良い匂いが漂い始めた頃、会長の挨拶。一年間事故無くそれぞれの活動が充実した事への謝辞と、次年度への思い。その後、春にはこの小屋で共に楽しんだ仲間F男さんを偲び皆で黙祷。
 小屋の主N原氏よりの挨拶に続き、今年度のリーダーK村氏の発声で乾杯!
皆に大人気の柚子入り肉団子入りお肉の鍋・海鮮・これまた食通K村氏ご推薦の鍋用ラーメンと、次々に味わい大いに楽しんだ。最後は、会長宅の幼い頃からの一味違う生八橋の頂き方ご披露。何と、そのままで十分美味しい生八橋を、ストーブでひとあぶりして頂く。甘さがひときわ増して、香ばしさがほのかに感じられる、人生初体験の絶妙の味に、皆がはまってしまった。
 楽しい賑わいは他にもあったのであるが、これはまた、今後の会員相互のコミュニケーションで盛り上げてもらおうかな。
 歌大好きの小屋主をはじめ、歌い出したら止まらない仲間は何人か居たのだが、明日登る事を考え、ちょっと大人し目にシュラフに入った。
    
    納山会(平〜権現〜蓬莱山〜比良ロープウェイ〜志賀駅コース)
 快晴に続く快晴!
6時起床で、食後に時間余裕があった事から、小屋主より雪下ろしの説明。はらはらしながら見守っていた所、「あんまり端に寄ったら危ないで!」との、K村氏の声かけと同時くらいに、バサッ!という音がして、見守っていた者たちの目が点に!古くなっていたプラスチックのスレート部分二箇所を踏み抜いてしまったS藤氏。幸いお父ちゃんに怪我無く無事で良かったが、皆ビックリ。
やはり雪が被った屋根は危ない!クワバラ クワバラ!
「一人の時に、絶対に屋根には上らないで下さいよ!」と、N原氏に伝え、ひのこ小屋をあとにし、会長号で平に向かう。
 
 堅田からのバスは定刻に平に到着。本日コースリーダーのY里さん・S子さん・H開さん達3名を加え、総勢10名での納山となる。
 前日の土曜日晴れの、今回の日曜日。新雪にわく気持ち半分・トレースがあって楽チンに喜ぶ気持ち半分。土曜日早朝の新雪は、どんな人が踏んだのかなあ?と、ちょっと想像をめぐらす。
 天気まわりが良いという条件で、どうやら昨日の比良は賑わった様子。カンジキの必要性は全く無く、ずっと、しっかりとしたトレースが付いていた。唯一ホッケ谷で、まるで会長が先に来て、走りまくらはったんとちゃいまっか?といった踏み跡を見ただけで、トレース以外の場所は、何処もが踏まれておらず、まっさらの雪で美しかった。
 アラキ峠・または権現山のそれぞれで、アイゼン・サングラスを装着した。
輝く太陽に、風も無し。皆の足並みも揃って、何の申し分も無く稜線を歩いた。
程よいスピードで歩いたが、夏道のコースタイムくらいの所要時間で小女郎峠に到着。氷の張り具合に興味もあり、小女郎ヶ池に立ち寄る。端の部分までは凍っておらず、冬枯れの景色の中で、日を浴びて輝きながら、それでいて静まり返った池の風景は、何とも美しかった。
 全員申し分の無いコンディションで、時にはつぼ足も楽しみながら踏み、夏道・冬道に溜まった雪に、心戯れ前進した。
 比良スキー場は、12月17日オープンを予定していたが、今回の高気圧の張り出しで、予定通りの降雪が見込めなかった事や、人口雪の用意も難しかったようで(比良スキー場は、琵琶湖の湿度が関係して、日本一人口雪を作るのが難しいスキー場との事である。)オープンを遅らせていたお陰で、何とも静かなゲレンデだった。
 蓬莱山の「山の神休憩所」で遅い昼を済ませ、スキーヤーの居ないゲレンデを遠慮なく通り、ロープウェイ乗り場へ下山した。朝の出発時には、「本日のロープウェイ最終便は4時!」と言う事を、かなり意識して歩き出したが、充分ゆとりを持って、乗り場に到着する事が出来た。
ロープウェイ所要時間5分(片道1200円)で、泥汚れなく下山。

 M本さんの篤い思いと、会員皆さんの温かい人柄で、楽しい忘年会と納山が実現した。参加させて頂く事が出来、最高に幸せな二日間を過ごした。
 次年度も、会員皆の切磋琢磨で、ちょっと冒険、しかし、安全で楽しい登山を展開し、より素晴らしい山の会に成長できたら良いなあ・・・と、しみじみ思う事が出来た。次年度は、更に参加者が増えると良いね。感謝!お疲れ様!


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