天狗塚は徳島県西部に位置し、標高1812mの山で、剣山国定公園の中にあり三嶺、西熊山そしてこの天狗塚と続く稜線には、流れるようなミヤマクマザサのスロープが続き、四国では最も美しい高原地帯となっていようです。
できれば、三嶺から縦走したいのですが、時間的制約もあり、西山林道登山口からピストンすることにしました。
前日に三嶺の登山口である名頃駐車場まで入りテント泊としました。翌朝、西山林道の登山口まで入り登山開始。鉄階段から登山口に入ります。桧、杉の植林地の急登を過ぎクマザサの平坦地に出ると残雪が残っていました。
天狗峠に至るとそれまで見えていなかった、天狗塚が姿を現しました。稜線の向こうに三角錐の優美な姿をしたその山はまさに天狗の鼻のように天を突いています。
ミヤマコザサとコメツツジに覆われた山体は遮る物がなくすこぶる見晴らしがいい。
頂上は狭いが、まさに360度の大パノラマです。太平洋側を見ると四国山地の山の多さに絶句させられる。
天狗塚から西に広がる笹原は牛の背と云われ、山の上とは思われない広大な笹原であり、三角点付近まで歩いてみることにしました。
まさに別天地。歩いていると山の上にいるのが不思議なくらいの空間です。テントを張って一晩ゆっくり過ごしてみたくなる場所でした。帰路は天狗塚をトラバースして天狗峠まで戻った。